
【第153回】確率の100倍
たとえば大当り確率1/320とすると、その確率分母の100倍まわすとすれば32000回転になる。パチプロ界隈では「確率の100倍」などと簡略化して語られることが多い。
では、その「確率の100倍」回したときに結果はどれくらいバラつくのか?はたまた落ち着くのか?
まずは「1/2」という究極シンプルな確率を想定してみよう。確率の100倍=200回転である。
大当り確率1/2で200回転まわした場合、平均では当然100回当たることになる。実際にはバラツキがあるが、どれくらいのバラつくのだろうか?
・2%の確率で85回以下
・2%の確率で115回以上
つまり96%の確率で85~115回(±15%)の範囲内に収まるのだ。
ちなみに大当り74~126回の範囲内に収まる確率は99.98%。ほとんどすべての場合、理論上の大当り回数±25%以内に収まるのだ。
では次に大当り確率1/320を想定してみよう。確率の100倍回した場合、
・2%の確率で80回以下
・2%の確率で121回以上
つまり、1/320で「確率の100倍」まわした場合、96%の確率で80~121回(±約20%)の範囲に収まるのだ。
裏を返せば、確率の100倍まわしても±20%以上のバラツキが出ることが4%(25回に1度)あるとも言える。上にブレるぶんにはいいが、下振れで20回の大当り欠損となれば、出玉1400個とすると4円計算で11万円あまりの損失になる。
このように、確率の100倍まわしてもまだまだバラツキ要素も大きいのだが、それでも明らかに収束らしき傾向を見せている。ここは目先のバラツキに惑わされず確率を信じて行動するしかない。
ちなみに確率の300倍まわした場合(平均大当り回数は当然300回となる)、267回~334回に収まる確率が95%となる。つまり確率の300倍まわせば±1割程度に収まる確率が95%に達するのである。













