
【第150回】超ボッタクリ台

今回は「勝てない台」、すなわちボーダーを下回る台のお話。
4円等価交換の場合、通常営業でボーダーマイナス1回転ならば比較的良心的なホールと言える。マイナス2回転ならば立派なボッタクリ台、マイナス3回転を超えれば超ボッタクリ台と呼んでもいいだろう。
では、ボーラーラインマイナス3回転の超ボッタクリ台を打ち続けたらどうなるか。以下の条件でシミュレートしてみた。
【P大海物語5】
・貸玉4円/換金4円
・大当り出玉1400個
・千円13.9回(等価ボーダー16.9回)
・電サポ中1回転につき0.5個減
・約12時間実戦
まず1日の平均収支はマイナス27900円! 差玉にして1日約6500個のマイナスになっている。
言うまでもないが、これは大勝ちやチョイ勝ちの日も含めた平均値であるから、当然、平均値を大きく超える負けも当たり前のようにある。10日間打てば約28万円の負け、100日間なら約280万円も負ける計算だ。

1日あたりの勝率は約32%。
こう言ってはナンだが、超ボッタクリ台でも約3日に1度は勝てることになる。ちなみにボーダー±0回転の台での勝率は約47%。プラス3回転ならば約58%となっている。
1日の平均投資額はなんと62800円!
なんと平均6万円を超えてしまう。しかも投資10万円を超える日が約19%、7万円を超える日が約40%ある。投資1万円以下で済む日は約14日に1度しかない。ちなみにボーダー±0回転の場合は1日の平均投資額は47400円、プラス3回転ならば36400円大幅に安くなる。
5万円以上勝つ日は約14%。
超ボッタクリ台でも大勝ちできることはあるが、低投資で順調に出玉が増えるケースは少なく、投資がかかって運良く逆転というパターンがありがちだ。
5万円以上負ける日はその3倍近い39%もある。投資がかかって運良く逆転できれば良いのだが、実際には逆転叶わず大負けになってしまうケースが圧倒的に多い。
10万円以上勝つ日は約4.5%(約22日に1度の割合)だが、10万円以上負ける日はそれよりはるかに多い約13%(7.7日に1度の割合)もある。
10日間のトータル収支がプラスになる確率は9.8%(10日に1度)と、やはり厳しい数字。また、10日間トータルで20万円以上負ける確率は約66%もあり、50万円以上負ける確率も15%ある。
30日間打ってトータルでプラスになる確率は1%程度あるが、50日間でプラス収支になる確率はほぼゼロだった(50日×1000回分で一度も起こらず)。
つまりボーダーマイナス3回転の台は、10日でプラスになる可能性はかなり低く、50日間でプラスになる可能性はゼロといっていいレベル。それでも運勝ちに期待するなんて、もうロマンですらない。
