皆さん、こんにちは！ ジェイさん@発信する遊技機クリエーターと申します。

私はパチスロの開発者として、過去に複数の遊技機メーカーで勤務し、10数機種の開発に携わってきました。現在はフリーのクリエーターとして遊技機開発に携わりつつ、メーカーに属さない立場から遊技機に関する情報発信や評論活動を積極的に行っています。

さて、今回は7月のパチスロの新台の中から開発目線で気になる注目ポイントについてお話しします。

7月の新台の中に、激熱な2枚掛け仕様を搭載した機種があることをご存知でしょうか？

7月前半のパチスロの新台では「Lパチスロ戦姫絶唱シンフォギア 正義の歌」や「スマスロ真・北斗無双」など、高い出玉性能を誇る機種が話題になっていますが、これとは別に注目すべき機種があります。それは「L アカメが斬る！2」です。

通常、この機種は3枚掛け専用機として動作し、1ゲームを回すには基本的に3枚のメダルが必要です。しかし、ある特殊な状態に限り、2枚掛けで遊技できるゲームが存在します。

その特殊な状態とは、「一撃必殺目を狙え！」演出発生時に、一撃必殺目を停止させた次ゲームのことです。この1ゲームは、実はリアルボーナスを消化しており、ノーマルタイプのジャグラーのボーナス中と同様に、この状態中のみ2枚掛けが可能となります。

この2枚掛け状態は基本的に1ゲームで終了しますが、その1ゲームで中段に「必殺図柄」が止まる小役を引き当てると、覚醒状態へ移行します。

覚醒状態へ移行しなくとも、リアルボーナスが約67％でループする激熱状態ですが、覚醒状態はリアルボーナス高確率状態の性能がさらに強力になります。

また、たとえ覚醒ボーナス高確中にボーナスを引けなくても、平均100G以上継続する裏モードに移行します。裏モードではCZ当せんでAT濃厚となり、BB当せん時はATが確定するSBBとなります。このように、本機では近年稀に見る激熱の2枚掛け状態が搭載されているのです。

ぜひ、7月の新台「L アカメが斬る！2」を遊技する際は、この激熱の2枚掛け状態に注目してみてください。

ちなみに、現行のパチスロは遊技機規則で最大3枚掛けまでと規定されています。つまり、1～3枚掛けのパチスロを作ることは可能ですが、1ゲームで4枚以上掛ける機種は作ることはできません。

最近は、AT機に代表されるように3枚掛け専用機が主流ですが、ジャグラーなどのノーマルタイプの機種の多くは1～3枚掛けを選んで遊技する機種となっています。また、現行機にはありませんが最大規定数も3枚ではなく、1枚や2枚にすることも問題ありません。

過去には1枚掛け専用機の「1枚掛けせみ」という機種もリリースされたことがあります。

この機種は1枚掛け専用機でありながら、ボーナス確率は設定1で1/212、最大410枚純増のボーナスを搭載していました。出玉率は93.5%で、普通に打つとほぼ負ける機種でしたが、端数が余った時など、お菓子をもらうよりもワンチャン400枚に変わる可能性があるため、端数のメダルで一勝負できる魅力がありました。

最近の機種はマックスベットが付いていることもあり、掛け枚数に注目する事はなかなかないとは思いますが、掛け枚数が変わることで配当やリール制御、各抽せん確率も変動させることができるのでぜひ新台を打つ際は掛け枚数についても注目してみてください。

今後もこういったパチスロに関するコラムを書いていきますので、よろしくお願いします。