はじめに
虚心坦懐のGoing Underground、第75回。
今回は1995年頃のお話。
パチスロは4号機初期の時代で、Aタイプが主流。「クリエーター7(北電子)」「ダイバーズXX(山佐)」「ラッキーチャンス(尚球社)」、また、最近、技術介入機として登場した「ピンクパンサー(山佐)」の初代などが登場した。そして、年末には技術介入要素「リプレイハズシ」を一躍有名にした「クランキーコンドル(ユニバーサル)」「スーパーモグモグ2(ECJ)」が登場し、技術介入機ブームの火付け役となった。虚心は、チェリー連が熱くなるように美容整形された「ビガー(パル工業)」に一目惚れした頃であった(笑)。
パチンコはCR機が徐々に設置を増やしはじめた時期。現金機は、回数切りの時短を搭載し攻略された「エキサイトレディー2(ニューギン)」(→リンク)、次回までの時短を搭載した「夢幻伝説(京楽)」「トリプルキング(三星)」「ビバシティー(西陣)」などがヒット。甘デジレベルの初当り確率だが、爆発力のある「ファンキードクター(マルホン)」「アミダロード(西陣)」などもファンを魅了した。
そんな中、CRアレパチとして「CRバカづき浜ちゃん(太陽電子)」も多くの話題とともに姿を現した。
「CRバカづき浜ちゃん」とは!?
初当り確率1/295、確変時1/29.5で、確変突入率1/2、大当り出玉約1800個のCRアレパチ。盤面左のスルーを玉が通過すると、うさぎ役モノの耳が一瞬開き、ここに玉が拾われて初めてデジタルが回転し、「333」なら通常大当り、「777」なら確変大当りとなった。
しかし、ほとんどの台がノーマル仕様ではなく、大当り図柄が通常図柄の「333」であろうが連チャンする、という…狂ったような爆発力を秘めていた。
攻略法の内容
台ごとにやり方は異なるが、大当りをセットすることが可能であった。
<手順>
① 中デジタルの図柄が特定の偶数で停止するまで打つ。(※狙い目の停止図柄は台毎に異なる)
② 図柄停止から○回転後、打ち出し○発目まで打ちっぱなし。(※台毎に○の値が変化)
③ ○発目を打ち出したら、○秒間ハンドルから手を放す。(※台毎に秒数も変化)
④ ③以降普通に打ち、10回転程度でハズレリーチがかかったらセット完了。
…というような感じで、台毎に異なるため、同じセットを使える台は限られたが、打てた際はかなり美味しい思いをすることができた。
攻略法の出所
攻略プロの仲間の1人が、ある方面から購入してきた情報。この後、「CRひとみの料理教室」(→リンク)でも、同様の攻略ネタが、似たような情報元から入ってくることに…。
「シマ」は鉄火場!?
爆発力のある機種であったため、シマは朝から鉄火場と化していた。さらにこちらの機種、大当り抽選を受けられない地獄モードが搭載されていたこともあり、今では考えられないような出玉の波を作り出していた。そのため、最初の頃は攻略ネタを使っても全く違和感がなく、かなり稼ぐことができた。しかし、攻略ネタが使える台と使えない台があったため、打つ台はいつもほぼ同じ台、という欠点があった。
当時、基本、虚心達は目立たぬようにセット攻略をやるため、最初は普通に打ち、それなりに現金を使い、その後セットするという手法を使っていた。しかし、ある日、虚心がセットした台の連チャンがたまたま50連超えし、席の周りにドル箱でベルリンの壁を築いてしまい、驚くほど目立ってしまった(※当時は途中交換禁止のホールが多かった)。当て方は知っていても、ハズシ方を知らないため、相当の冷や汗が…(笑)。そんなこともあり、常連客の中で「あの人、最初、お金を使うけど、いつも大勝ちしている!」と噂になってしまい、打てる回数も激減していった。
そうこうしているうちに、この機種の怪しい話題も世間に出回り、設置も急激に減って、打てる機会も完全になくなってしまった。
しかし、この翌年、後継機の「CRそれゆけ浜ちゃん2」が登場。こちらも、また、美味しい攻略ネタを搭載して、虚心たちの前に姿を現わすのだった(笑)。
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