※本記事は＜前編『これぞ、あのヴァルヴレイヴを軽く凌駕する圧倒的出玉性能！』＞の続きです。未読の方は、まずこちらからお読みください。

さて、ニッシーさんのコラムでも書かれていた「日電協との取り決めでコンプリート発生率0.1％を大きく超えた数値が確認されている事」に関しては、私がこのコラムを書いている今においては定かではありません。今現在においては、メーカーさんより正式に公表された内容ではありませんので。

※編注…本稿は4月上旬に執筆されたものです、ご了承ください。

しかしながら、コンプリート発生率が0.1％を超えると何らかのペナルティがあるのは間違いありません。一番軽微な内容で「警告」（注意）、一番重い内容で「販売自粛＆メーカーの申請持ち込み自粛（他の機械を含む）数か月」といったものがあります。

この内容というのは非常に厳しい内容となっており、保通協やGLIjapanといった試験機関へ持ち込みが一定期間できなくなるほか、機械の販売自粛なども求められるといったメーカーにとってはマイナスしか無い内容となっています。

では、これをメーカーは本当に意図していなかったのか？ について。本当のところは勿論、私には知る由は無いのですが、一つだけメーカーさんの思惑とはずれた部分はあると思っています。それは「先行導入」だったということです。

前述のとおり、注目を集めるために行った先行導入ですが、それが結果として台数を絞ること、強いホールを中心に多台数導入したことといった注目を集める手法にて導入を行い、結果注目が集まり高い稼働にて推移したことにより、コンプリートが従来機よりも発生しやすい状況だったというのは間違いありません。事実、某ホールコンメーカーのデータにより、チバリヨ２はかなりの高稼働店舗中心に導入されたことが導入店舗データからも判明しております。

最後に、ニッシーさんも心配されていた「せっかく盛り上がってきたスロットに再び規制が入る可能性」について、一開発者の個人的な意見で恐縮ですが私の見解もお伝えしておきたいと思います。

このチバリヨ２をキッカケにパチスロの出玉性能が大きく規制されるということは、ほぼ無いといって過言ではないでしょう。それは、元々出玉性能が高くなりすぎないためにコンプリートを導入した経緯があり、またそれだけでは不十分な可能性があるとして日電協を中心としてコンプリート率0.1％以上発生で自主的なペナルティを出そうと決めていたことであり、その自主的な防衛機能が働いた結果ともいえるわけです（何度も言うように、今時点でその事実に確証があるわけではないですが）。

ようは社会問題化した過去とは違い、今回は業界全体として自主的な取り決めの範囲内でブロックをしたことにより、より大きな問題になる前に防いだ事例ともいえるわけです。勿論、同様の機械が頻発すればさすがに問題だ、という風潮になることは否定できませんが、今今の段階で何かが起こるとは正直考えにくいです。

勿論、今後の機械やスペック、実際のホールにおける出玉状況や世間の流れ等にも大きく左右されるものなので、一概には言えませんので、４号機から５号機、５号機から６号機といった大きく規制がされないようにするためにも、業界全体として射幸性が高くなりすぎないような努力を今後も継続してするべきなのです。

パチンコ・パチスロ開発の表も裏も知り尽くしたチャンスメイト荒井氏が、あなたの質問にぶっちゃけ回答しちゃいます！

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