【第58回】グラフで見る「確率10倍法」
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
大当り確率分母の10倍回したとき、理論上、初当りは当然10回出るはず。しかし確率にはムラがある。では8回になる確率は? 5回しか当たらない確率は? 逆に、ヒキがよく15回当たる確率は?
そのような疑問に応えるのが、前回紹介した「確率10倍法」である。
しかし前回は数値の羅列だけでイメージが掴みにくかったという方もいるだろう。スマホでお読みの方は大きなグラフや表は見にくいかもしれないが、やはりグラフも載せておくことにした。
で、これが「確率10倍法」のグラフである。グラフの形状が山型になっているのがわかるだろう。その山の頂上の部分が、「確率通りに当たった場合」の10回になっている。そして平均から離れるにしたがってグラフの棒は短くなっていく。
ただ、そもそも平均値ちょうどの10回になる確率は12.5%しかない。約8回に一度しかないのだ。確率分母の10倍まわしても確率通りになるケースはそれほど多くないというわけだ。
初当り回数が8~12回の範囲ならば平均値±2割に収まっていることになる。その8~12回までを合計した割合は57.18%となり、全体の6割弱が確率±2割以内に収まることになる。
だが裏を返せば、残る4割強は「8回~12回」に収まらない。よって、確率の10倍まわしても±2割以上のムラが出るのは当たり前と言っていいだろう。
5回以下しか引けないという強度のヒキ弱になる確率は6.69%(約15回に一度の割合)。幸運にも15回以上引ける確率は8.32%(約12回に一度の割合)と、平均値から大きく外れる現象もそれなりに起こる。
このように、平均値付近に多く分布する山型グラフになっているものの、平均から外れた裾野の部分も結構広く、決して軽視できないものと心得よう。
なお前回も説明したが、確率10倍法は大当り確率が1/100だろうと1/500だろうとほとんど変わらない。今回は大当り確率1/320として計算したが、どの機種にも通用すると考えて差し支えない。
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