はじめに
虚心坦懐のGoing Underground、第100回(後編)。
今回も前回(→リンク)に引き続き「サクラ」のお話。サクラの人達って、どういう人がやってるのか?お金は一体どのくらい貰えているのか?などについて、実際にサクラをやっていた方々のお話を元にご紹介していきたいと思います。
雇用事情は!?
前回説明したように、サクラには2種類のタイプが存在します。詳しい内容は、前回のコラムを見てもらうとして、タイプ別に雇用事情も異なります。
①「ホールの意向」で雇われるサクラ【集客目的】
…ホールスタッフ以外のホール関係者、ホール公認のプロ(当時「番犬」呼ばれていた)、ホール関係者の信頼のおける友人・知人等に頼んで、指定した台を開店から決められた時間まで稼働してもらう。
②「ホール関係者がポケットマネーを稼ぐため」に雇われるサクラ【一部の人間の利益確保目的】
…利益を得ようとするホール関係者の友人・知人の場合と、サクラを斡旋してくれる元締め経由の場合がほとんどで、指定台を開店から閉店まで稼働してもらう。後者の場合、お金を持って逃げる輩もいたため、免許証や学生証などをコピーされ、もしもの場合は怖い方々が登場する、なんて話も…(汗)。
給与事情は!?
気になる給与事情ですが、こちらも、①と②のパターンで異なる上、②のパターンはかなりバリエーションが多いです。
①日当8000~12000円
…投資金額は全額負担してもらえるが、換金した額も全額返済した上で決められた給与を手渡し、というのが主流。端玉のお菓子はもらえたらしい(笑)。
②日当10000~20000円or換金または利益の○%
…こちらは個人の利益のためのサクラなので、給与自体も非常に多彩…というわけで、一部をご紹介していきます。
〈パターン1〉ハイリスクタイプ
投資はサクラの全額負担だが、勝利時は60%程度をもらえ、残りが元締めと雇用者であるホール関係者のモノとなる。
〈パターン2〉ローリスクタイプ
投資は全額負担してもらえ、日当は2万円。出した分は全額渡し、経費を差し引いた分を元締めと雇用者が折半する。大勝ちした場合は、サクラは勝ち分の10~20%分くらいのボーナスがもらえる、等。
前後編まとめ
以上のような仕組みで、サクラという存在は成り立っていました。①は、各台計数機やスマスロ、スマパチの登場で、現在は出玉を目立たせることもできないため、ほぼ存在しません。②の方も、今の機種では日当2万円も払うと雇い主の取り分が知れてることもあり、今では日当1万円前後だとか…。未だ存在はしていますが、かつてのようなことはなく、ごく限られた一部の人たちが行っているだけ、という現状です。
昔話では、某元ホール関係者には②のパターンで○億円稼いだという方も…。そういえば、新台発表会の度に、両脇にキャバ嬢を侍らせていたような!?(笑)
この方、完全に背任罪です…(汗)
※本稿に記載した内容は、ライター虚心坦懐の独自の見聞に基づくものです。
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