本連載第50～52回では「ボーダー+3回転」をテーマに勝敗ムラ等についてとりあげたが、当然、長期間打てばそのムラを乗り越えてほぼ期待値通りになるはずだ。今回はそのことを示してみたい。

下に挙げるグラフは、等価ボーダー+3回転のＰ大海5を12時間×10000日間打った場合の「1日目からのトータル収支」である。

グラフの形状を見ると、どこか手書き風の揺れのようなものがあるが、おおむね直線状に右肩上がりとなっていることが見て取れる。

1日平均の収支は+20600円なので、1万日打てば2億600万円勝てる計算になる。

そして実際にグラフの1万日目あたりの目盛を見ると、ちゃんと2億円を突破している。まさに、「回る台は打てば打つほど儲かる」というパチンコの必勝理論をそのままの反映した結果になっているのだ。

しかし「おおむね直線状」に見えるこのグラフ、実は拡大すると結構荒れている。むろん、それなりに連敗も不調期もある。数日や数十日という単位で見れば、第50～52回で説明したような「ムラ」は確かに存在するのだ。

では10000日間のグラフのうち50日分を拡大したものを見ていただこう。

このように結構荒れている。

タテ軸1目盛が10万円なので、短期で見れば20万円ぐらい凹んでも全く不思議ではない（時には30～50万円程度のマイナスはあるだろう）。また、期待値通りなら50日間で100万円ほど勝てるはずだが、この50日間ではトータルで20万円弱しか勝てていない。つまりこの50日間は結構な不調期だったと言える。

だが、不調期といってもトータルでプラス収支になっている。そもそも、ボーダーギリギリor以下の台の場合、トータルでプラスになった場合は不調期とは呼ばないだろう…。

結局、ボーダー＋3回の台を50日間打てばトータルでマイナスになることはほとんどない。10000日も打たなくても数十日でその効果を実感できる可能性が非常に高い。