はじめに
今回は、1994年頃のお話。
パチスロは完全に4号機時代に突入し、後の4号機でヒット機種を多数、世に送り出すこととなるバークレスト(後のロデオ)やアリストクラートなどが設立した年。当時、主流だった「イブX(メーシー)」「エニイセブン(高砂電器)」などのAタイプに加え、シングルボーナスの集中役を取り入れたCタイプにも注目が集まり、「スーパーヘビーメタル(Sammy)」「プレイガールクイーンⅡ(オリンピア)」「ソレックス2(ユニバーサル)」などのA-Cタイプや「キングオブカリブ(ユニバーサル)」などのB-Cタイプも数多く導入された。
一方パチンコは、1/3確変突入2回ループタイプのCR機である「CR黄門ちゃま2(平和)」「CRフィーバーワールドⅠ(SANKYO)」「CR球界王EX(西陣) ※本機の確変割合は8/25」などが大人気になった。また、権利モノでは以前紹介した「キューティーバニー(ニューギン)」(→リンク)、一般電役では青い花が咲けばアツい「勝負伝説(豊丸)」、ハネモノではゴルフをモチーフとした「レディースオープンED(ニューギン)」などが登場した。
そして、当時大ヒット中だった機種「CR花満開(西陣)」の現金機ver.として登場したのが「花百景(西陣)」であった。
「花百景」とは…
花びらドットを採用した大当り確率1/210、賞球7&15、大当り出玉約2300個の2回ワンセット現金機デジパチ。
本機の「次回までの確変」は、「メインデジタル」ではなく「電チュー開放のためのミニデジタルの確率の変動」を指していた。にもかかわらず、電サポ(時短)が付くのは50回転までで、その後は時短が付かない仕様となっていた。
攻略法の内容
50回転以降の時短が付かないため、当時は時短終了後に捨てられている台がたくさん存在した。そんな確変中の台を拾ってミニデジタル停止→電チュー開放狙いの止め打ちを行うことで、投資を抑えつつ約2300個の出玉を獲得することが可能であった。
因みに、ミニデジタルの回転時間は一律30秒であったため、狙いやすくはあった。
《手順》
①確変中の台を見つける。
②アナログ時計の秒針を利用し、30秒毎に4、5発打つ。
③当たるまで、②を繰り返す。
…と、まあ、こんな感じで、かなり地味な攻略法であった。
攻略法の出所は?
1993年に導入された「エスケープ(大一)」では、電チュー狙いの止め打ちで確変継続をアップさせることが可能であった。その頃からミニデジタルの回転時間が一律の機種が多く、本機も回転時間が分かれば狙えるだろうという仮説に基づいて実戦。
そうして、しっかり狙えることを把握できた。これは後の「エキサイトレディー(ニューギン)」や「CRめぞん一刻~好きなのに…(平和)」でも応用されることとなる王道攻略法であった。
地味に時間がかかりすぎる上、夢がない…。
実際、この攻略は打てる台がないときに数台消化したが、非常に時間効率が悪く、出ても2300個。攻略ネタ系のプロにとっては、忍耐力を培う修業でしかなかった(笑)。そのため、当時は「キューティーバニー(ニューギン)」攻略や「ピカ五郎(平和)」のV直撃攻略などもあったため、虚心達はほとんど狙うことはなかった。
しかし、パチンコ情報誌などでも取り上げられていたため、この機種の確変台でハイエナを狙う人は割と多かった。導入当初は「CR花満開」好きの方々が稼動していたが、出玉力の物足りなさからか次第に稼働も落ちてゆき、ハイエナできる状況もなくなっていった。
実際、虚心もこの機種を打った際、爆発力もない上、一見「CR花満開」の確変図柄の「3」「7」と同様のリーチでもヒリヒリ感みたいなものを全く感じず、出玉面も合わせあまり魅力を感じなかった。まあ、この機種を喩えるなら、既婚で子持ちのキャバ嬢と飲んでいるとき並みに、過ちの起きる可能性のない機種で、全くワクワク感がなかった訳だ(笑)。
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