はじめに
虚心坦懐のGoing Underground、第104回。
久しぶりの「虚心坦懐のGoing Underground」。
今回は、今の時代ではありえない、かつて多くのホールで行われていた様々なサービスの解説と、実際に虚心周辺のダークなパチプロたちはそれをどのように利用し、立ち回っていたのか!? について、虚心の体験を元に、今後何回かに分けてご紹介していきたいと思います。
最初となる今回は、パチスロの「モーニング」についてのお話となります。
「モーニング」とは!?
昨今のパチスロの「リセットモーニング」は、モード等が優遇されるものがほとんど。多少、有利になる程度で必ず勝てるものではありませんよね。
しかし、30年程前の「モーニング」と呼ばれるものは、仕込まれた台さえ確保できれば100%勝つことができたのです。
「モーニング」とは、朝イチの状況で、店側によって、ボーナスフラグがすでに成立した状態にしている事を指します。これは、開店時からの集客と稼働をあげるため、店側が打ち込み機や従業員に打たせてセットをしていたのです。
つまり、当該台に座って1枚掛けするだけで、ボーナスが揃えることが可能だったわけです。
しかし1996年、このモーニングのセットが警察による取り締まり対象となり、次第に消滅していくことに…。それでも数年後、獣王で朝イチ全ハズレ目スタートやキンパルやジャグラーで告知ランプ点灯状態のホールなどもありました。
当時の攻略系プロ、そして虚心の知人の立ち回りは!?
「モーニング」はもちろん全台が対象なわけではないため、「モーニング」の入っていないハズレ台もありました。そして、もう一つ重要なのが、「モーニング」の入っている台は、平常営業ならほとんどが設定1だったのです。虚心や当時の攻略系プロは、この知識も踏まえつつ、ばっちり「モーニング」も狙っていました。
しかし、虚心の知人のアングラプロはと言うと…まずホールのカウンターの女性店員と仲良くなり、閉店後に店員がモーニングを入れていた台、そして、店長が触っていた台を報告してもらっていました。そして、この情報を元にモーニング入りの台の位置と高設定台を予測していたのです。入店後はモーニング台を確保し、モーニングを消化。裏モノならゾーンを消化してコインを流し(当時は台移動NGの店がほとんどだった)、高設定と予測される台に移動するという立ち回りを行っていました。
もちろん、カウンターの女性店員にお礼もしなきゃいけないため、色々なブランド品を買わされたとのこと。
今だったら設定漏洩的な内容で大問題になりますよね(※編注:設定漏洩は、今も昔も犯罪です)。が、当時はまだ、その辺り色々緩い時代だったので…。
まとめ
今の時代から考えると夢のようなサービスであった「モーニング」。当時は入場抽選もなく、朝イチの台の奪い合いでいきなりリアルバトルボーナスに突入することも日常的に目撃されていました。
上述のアングラプロは、そんな状況を横目に「警察と救急車呼ばれるくらい殴り合って、必死に奪い合っていた…その台、実はモーニング入ってないんだけどな~」などと思ったことも、しばしばあったそうだ(笑)。
※本稿に記載した内容は、ライター虚心坦懐の独自の見聞に基づくものです。
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