【第45回】1日の大当り回数
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
1日の大当り回数は台によってバラツキがあるのは当然のこと。
もしバラツキなどなく、毎日きっちり同じ回数だけ当たるのならギャンブルにもならないし、ゲームとしても成立しない。
ホールのデータカウンタなどを見ても当然、そのようなバラツキは毎日当たり前のよう発生している。
実際には機種により大当り出玉数が違ったり、同じ機種でもラウンド振り分けにより獲得出玉数に差が出たりする。
また、たとえ出玉数が毎回同じ場合でも、朝から晩までほとんど休まず稼働して大当り10回と、1日のうちほんの1~2時間稼働して大当り10回では全く異なる。前者なら客の大負け、後者なら大勝ちになっているはずだ。
このように、大当り回数だけでその台の勝ち負けや優劣を判断するのは難しいものだが、それでもやはり、大当り発生状況にどの程度のムラが生じるのかは気になるところである。
そこで今回は分かりやすくするため、ラウンド振り分けがなく大当りが全て10R(約1400個)のe花の慶次~裂 一刀両断を題材としてとりあげる。
11.5時間実戦×10000日シミュレーションにて、1日の大当り回数のバラツキを出してみた。
ちなみに11.5時間とは、1日13時間営業のホールでほぼ終日打つことを想定している。保留満タンやリーチ時など玉を打っていないときも稼働時間にカウントされるが、それ以外は原則として手を休めず打ち続けること。席を立つのはトイレや短い食事などなど最小限とし、閉店1時間前に連チャン中でなければヤメるものとする。
打つ台の千円あたりの回転数は18回。
11.5時間実戦の通常時回転数は2521回(平均)となっている。
それではシミュレート結果を見ていただこう。
【11.5時間実戦の大当り回数】
0~4回 2.2%
5~9回 7.3%
10~14回 11.7%
15~19回 12.2%
20~24回 13.5%
25~29回 12.8%
30~34回 12.7%
35~39回 9.8%
40~49回 10.7%
50~59回 5.3%
60回以上 1.9%
このようになっている。
平均大当り回数は27.0回で、それに近い20~24回、25~29回、30~34回の分布が多くなっている。
平均付近が多く、平均から離れるほど割合が減ってくるというパターンはどの機種でも同様だが、問題なのはその度合いである。
たとえば1日の大当り回数4回(以下)ならば通常12万円以上の大負けになるのだが、その発生率は2.2%(約45日に一度)となる。
大当り回数50回(以上)ならば通常14万円程度の大勝ち(4円貸玉・4円交換の場合・以下同)になるが、その発生率は7.2%(約14日に一度)となる。
ちなみに平均を5回下まわる22回の場合、収支の一例はマイナス31000円、平均を5回超える32回の収支一例はプラス32500円となっている(あくまでも一例であり、大当り回数が同じでも展開によって収支は多少前後する)。
つまり平均大当り回数±5回で収支は±30000円以上変動することになる。
なお、この結果は等価ボーダーをわずかだけ超える千円18回転の場合であり、回る台ほど不運に打たれ強くなるのは以前説明した通りだ。
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