※『覆面パチンコ業界人T.,Kの忖度はナシの方向で』過去の連載まとめはコチラから。

世の中には数多くの忖度が溢れています。パチンコ・パチスロ業界も然り。

このコラムは、そんな業界の中心部に身を置く1人の開発者が、色々なしがらみを振り払ってお届けします。

最新機種や人気機種の秘話、メーカー関係者ならではの裏話まで。

もちろん忖度はナシ…の方向で。

やぁ。

T., K. だよ。

前回に続いて3月から導入されたラッキートリガー（以下LTとします）搭載機および総量規制10,500機（以下新内規タイプ2）のお話に触れようと思います。

まずはLT機の稼働状況的には、3/4導入による加熱的ブームは多少落ち着いて来ました。

ここでしっかり残ったのは「P北斗の拳強敵SSPA」と「P緋弾のアリアLT搭載」の2強だな、という稼働数値です。3/23（土）の某全国データで36,000と38,900とかなり高水準で動いています。

当然、それに呼応して中古価格においては北斗934,000円、アリア886,000円という高値を付けており、ここ最近のエヴァ＆リゼロの2強＋他はドングリの背比べみたいな需要を覆し始めてるなという状況です。

中でも個人的見解として北斗はとても上手いスペックだなあと思います。

他が総じて初当り確率において1/399～1/199としてそれに沿って玉単価を1.9円台としている中、北斗については1/99の初当りで玉単価は1.6円台。

遊びやすさと一発のバランスが非常に良い感覚に受け取れます。

現状で、私が大事だと思ってるのはLT突入までの平均投資金額と考えてまして、これはユーザーの「LT体験率」に繋がって来るわけなのですが、アリアの52,700円から「この素晴らしい世界に祝福を！（豊丸）」の63,600円など、総じて途方もない金額が並ぶ中で、北斗のLT突入までの平均投資金額は37,895円となってるんです。

これは非常に意味がある数値だと思ってて、パチンコユーザーとしてどうしても一つの達成基準として頭をよぎる10,000発≒約40,000円とニアな数値で体験出来る仕様になっている（勿論多くのユーザーは潜在的に感じることなのですが）ことが「上手い」なと思うんです。

ここで新内規タイプ2であるファンキードクター悪魔12,000Ver（マルホン）にもこの角度で触れてみようと思うのですが、この機械はTSが1/69.4であり、導入2週程度ですが某データを調べてみると玉単価は1.8後半～1.9円くらい。

LTと比較するべきRUSHまでの平均投資金額は約44,500円と結構北斗よりの条件を満たしてるなあと思うんですよね。こちらはRUSH12,000個で固定なので派手すぎる話題性などはSNS上で踊ってはいませんが、ユーザー評価もかなり高い意見が多いのも好印象です。

設置店の少なさが残念すぎる感じですが、関東地方は4/1が開店初週との事なので、注目しておこうかと思います。