【第75回】平均連チャン数(ST機編その2)
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
前回はシン・エヴァンゲリオン Typeレイを例に初回ST時の平均連チャン数の計算方法を解説。その結果、5.19連チャンという数字が出た。
しかし台の性能を客観的に計るためには、ST突入時だけではなく、非ST時についても計算に入れなければならない。ボーダーラインや期待収支を計算する際にもそのような考え方が絶対必要になる。
さて、初回非STの場合は時短100回転が付くわけだが、ここで引き戻す確率は前回最後に説明したように26.90%となる。
この26.9%を引けなかった場合(73.1%)は当然、単発で終わることになる。
では引けた場合はどうなるか。
電サポ中の引き戻しは100%STだから、この時点からST突入となり、プラス5.19連チャンとなるわけだ。
初回の非STですでに引いている1回の当りを足して、平均6.19連チャンとなる。
これまでの説明を計算式に直すと、
①…1連チャン×0.731
(73.1%の確率で単発)
②…6.19連チャン×0.269
(26.9%の確率で6.19連チャン)
初回非STの場合の平均連チャン数を求めるには、単に上記の①と②を足すだけでいい。
具体的には以下のようになる。
1×0.731+6.19×0.269
=2.40連チャン
意外にも、初回がSTでなくても平均2.4連チャンが期待できるのだ。ただしその7割以上は単発であり、引き戻せた場合のみ大きな連チャンに発展する可能性があるため平均を押し上げる形になっている。
最後に、初当りごとの平均連チャン数を求めよう。単発も連チャンもすべて含めた平均連チャン数である。
これまでの説明から、ST突入時(63%)は平均5.19連チャン、非ST時(37%)は2.40連チャンとなる。これを計算式で表すと以下のようになる。
0.63×5.19+0.37×2.40
=4.16連チャン
つまり、約320回転につき平均4.16連チャンする機種である。
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