【第66回】平均という名の罠②(連チャン編)
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
前回に続いて「平均という名の罠」というタイトルだが、今回は扱う題材を変えてみたい。
前回は「平均投資額」について解説した。
投資額が平均より多くかかるか、はたまた少なく済むか。その割合は必ずしも半々ではない…大まかにいえばこんな話だった。
そして今回は「平均連チャン数」についてである。上記と同じ理屈なのだから結論は先に判ってしまうだろう。
すなわち、平均連チャン数以上するか、平均以下で終わるか、その割合は半々ではない…ということだ。
では、そのことを数字で解き明かそう。
【題材機種】P大海物語4スペシャル
大当り確率:1/319.6→1/39.7
大当り出玉:約1400個(10R・10C)
確変割合:52%
時短:通常時当選…100回転
電サポ中当選…120回転
この機種の場合、初回確変時の平均連チャン数(時短込み)は4.0344回になる。
では「平均以下」や「平均以上」になる確率はどれくらいなのか?
初回確変時の連チャン数分布を計算してみた。
■初回確変時の連チャン数分布
(P大海物語4スペシャル)
2連 32.96%
3連 22.09%
4連 14.81%
5連 9.93%
6連 6.66%
7連 4.46%
8連 2.99%
9連 2.01%
10連以上 4.08%
初回確変なので必ず2連チャン以上になる。
ここでは、4連チャン以下なら「平均以下」、5連チャン以上なら「平均以上」と見なそう。
まず平均以下(2連or3連or4連)で終わる確率は、なんと69.86%!
平均以上(5連以上)は30.14%しかないので、平均以下で終わるケースが実に7割近くを占めているのだ。
結論が最初から分かっていたとはいえ、半々どころか7:3とは…意外なほどの大差がついた思った方も多いのでは?
つまり、割合的に見れば、平均連チャン数よりも少ない時の方が多く、平均連チャン数に達すれば比較的運がよい方といえるのだ。
7:3かどうかは別としても、平均より低い連チャン数の出現割合が多くなるという法則は大海4SPに限らずほとんどの機種に言えることだ。
平均連チャン数とは、10連、20連というような大連チャン含めた数値である。しかし当然のことながら、そのような大連チャンはそう滅多に起こるものではない。
たまに起こる超幸運も含めてようやく平均値に落ち着くわけなので、「普段の運」は平均より低くなるのは当然のことなのだ。
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