<FREE's archives #45>虚心坦懐のGoing Underground
当連載<FREE's archives>では、過去に掲載された『パチマガスロマガFREE』の記事の中から、特に内容の濃かった&反響の大きかった記事を改めてご紹介します。
はじめに
虚心坦懐のGoing Underground、第98回(前編)。
今回は、今ではほとんど見なくなってしまいましたが、2000年頃ならどこの地域でも打つことができた「裏モノ」について2回に渡ってお話をしていきたいと思います。
「裏モノ」って何!?
「裏モノ」とは、メーカーが製造した台の出玉性能などを不正に改造された台の呼び名です。もちろん、違法です!
「裏モノ」には、大きく分けて2つの種類があります。一つ目は有名な「Bモノ」と呼ばれる、店が利益を出すために改造を加え、吸い込みや連チャン性を従来機よりUPしたモノ。二つ目は知る人ぞ知る「Cモノ」と呼ばれる、一部の人のみがセット打法でコインや玉を出すことができ、それ以外の人が普通に打つと冷遇される仕様のモノが存在しました。
「裏モノ」の歴史
「裏モノ(Bモノ)」は、保通協がまだ無かったパチスロ0号機時代から存在しました。当時は剥き出しの基盤を使っていたこともあり、やりたい放題の改造がされました。そこで、1.5号機から基盤が封印されるようになったのです。
そして、1990年代になるとパチスロ3号機の不人気時代に登場した大人気「裏モノ」、CS-90搭載の「コンチネンタル(瑞穂製作所)」「コンチネンタルⅢ(メーシー販売)」(→リンク)、貯金方式を採用した「セブンボンバー(バルテック)」「ワイルドキャッツ(アークテクニコ)」等の爆裂連チャン機が登場しました。
しかし、あまりにも「裏モノ」が当たり前のようになっていたことに、当然お上は「オコ」状態で、1992年に大きな裏モノ規制が入ることになります。これにより、一時はおとなしくなる、、、ものの、喉元過ぎれば熱さを忘れた頃の4号機時代、虚心大好き「ビガー」で有名なパル工業や、「リズムボーイズ」で有名な大東音響が、メーカー自体が「裏モノ」に関与したとの理由で摘発を受け、ごく限られたホールを除き、ホールから姿を消しました。
その後、2003年頃になると、「裏モノ」を凌駕するような一撃出玉性能を有するAT機の登場で、一部残っていたリスクの高い「裏モノ」はさらに数が減少。4号機みなし機撤去の影響も少なからずありました。
それでも、実は5号機時代になってなお、「ジャ●ラーシリーズ」(→リンク)、「新世紀エ●ァンゲリオン~まごころ君に~」などの「裏モノ」は登場していました。ただしこれも、ホール側のあまりに高いリスクもあって、設置が長く続くことはありませんでした。
一方、「Cモノ」は「ミ●オンゴッドシリーズ」「北●の拳転生の章」などでセキュリティーをかいくぐり、何と5号機末期の撤去直前まで存在していました。しかしながら、6号機になり2400枚上限が生まれたことで、こちらも全く無くなっていったのです。
因みに、パチスロのゴト行為も6号機の登場でほぼ無くなったとか…。裏モノもゴト行為も根絶し、パチスロ人気も低迷させた6号機規制こそが最強にして最恐ですね(笑)!
次回予告
次回は、「裏モノ」の作り方や、「Cモノ」を知らない人は損をしていたというお話。お楽しみに!!
※本稿に記載した内容は、ライター虚心坦懐の独自の見聞に基づくものです。また、記載した内容はメーカーとは一切関係ありません(パル工業、大東音響を除く)。
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