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絶好調のパチスロ、その一方で"甘デジ不遇の時代"
少し落ち着いてきたとはいえ、スマスロ北斗が大変に絶好調です。全国的なホールデータを拝見する限りは、今年からスロットの勢いは止まらずにパチンコの勢いは失速しており、北斗の拳が大ヒットしたことによって、その流れは一層加速しそうな気配です。
その中でも非凡な成績を出している初当りが早い確率が甘めの甘デジについて、また今年のパチンコパチスロの未来予想図などを開発者の目線から語りたいと思います。
実は開発的にもホール的にも、ここ数年は甘デジの一時の勢いがなくなり「不遇の時代」が長らく続いていたのは皆さんお気づきになられていましたでしょうか?なぜそんなことが起こっていたのか?をまずは解説したいと思います。
不適合どころか"持ち込めない"
パチンコやパチスロは保通協やGLIJapanといった指定機関に持ち込みをされるということを、パチンコパチスロ好きなら一度や二度は聞いたことがあると思います。
この指定機関ですが、月に試験できる機種数が決まっています。この月に試験を受け付けた機種数というのは各HPに記載されており、2023年4月分ですと、保通協はパチンコ79件、パチスロは82件、アレンジボールとじゃん球は0件、GLIJapanはパチンコ34件、パチスロは21件となっています。月の営業日等々によって多少数は前後するものの概ねこれぐらいの数で推移しています。
実はこれは非常に少なくて、本来各遊技機メーカーは多くの機種を持ち込みたいのですが、持ち込めないのが現状です。そのため、毎日毎日抽選を行い、当選したメーカーの機械しか持ち込むことができないのです。
これは、魅力のある出玉性能を持つ機械は各指定機関の実射試験にて落ちる可能性が高くなるためで、出玉性能に特化したスペックを持ち込んだ場合は、10回以上不適合をくらうことも珍しくありません。
P機になり、尖った出玉のミドル機が市場を席巻し…
これがなぜ甘デジの不遇に繋がったのか?といいますと、話は数年前に遡ります。
2018年2月に新規則に改正されて、パチンコはCRからP機へ、パチスロは5号機から6号機へとなりましたが、皆さんが知っての通り6号機の初期の初期は全く魅力のない機械ばっかりだったのに対し、パチンコの特にハイミドルと呼ばれる1/319の機械は当時まだ設置されていたCR機よりも出玉性能に魅力がある機械も多く、瞬く間にホールにて中心の存在となるまでに駆け上がりました。パチスロはあまり玉が出なくなったからパチンコを打つ、という人が多くいたのもこの時期ですよね。
そんな時代ともなれば、パチンコメーカーはこぞって出玉性能に特化した1/319の機械を作りまくるわけです。特にP大工の源さん超韋駄天を契機として市場は一変し、出玉スピードに特化した機械があふれかえることになります。
勿論、出玉スピードが速ければ速いほど不適合のリスクは高まるわけですが、ホールやユーザーはその当時、より出玉スピードが速い機械を求めていた側面はありますので、自然と各指定機関には1/319の機械ばかり持ち込まれるようになるわけです。
すなわち、甘デジ不遇時代とは新しい甘デジを殆ど適合させて販売をしていなかったからに他なりません。
、、、(次回へ続く)
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今回はココまで!次回”後編”は6月19日掲載予定。お楽しみに!
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