令和5年3月1日、パチンコメーカー西陣が廃業するという衝撃のニュースが飛び込んできた。

【悲報】パチンコメーカー西陣、廃業…【巨星、墜つ】

かつては桐生3大メーカーの1社にも数えられた古豪パチンコメーカーの廃業ニュースにショックを受けたオールドファンも多かったハズ。今回は緊急企画として、パチンコライター陣に西陣機種の思い出を語ってもらいたいと思います。

それは3月到来と同時に飛び込んできた報であった。そして夕方に駆け回った「西陣廃業」の文字。70年の歴史はとても重みがあります。

この度、西陣機種を振り返るリレーコラムの一人として書きます、奏弥です。歴史も積み重ねてきたパチマガ勢だと他媒体より語れる深さは多いことでしょう!

文字制限は500文字程度とのことだけど、そんなの取っ払っちゃえ(編注:ライター失格)。

私的な思い出を時系列で整理してみました。最初に西陣機種を打ったのは2001年のCR花満だった気がします。

たしか、母親が前身となる2回ループのCR花満開(初代)について、爆裂機として社会不適合機で撤去されたこと(1996年10月)教えてくれた。

2003年の『CR海です』も初日に打った。

これはニューギンの超海シリーズより前に海の名を冠した模倣台として出たので、ある意味先駆け。この時、実はパチマガスロマガFREE編集長・ちゃんながさんも同じホールに並んでいたんですよ(本人覚えていない)。

マリンとサムに該当するキャラがより欧米化して、シンディとハンサムと名乗っていた気がします……。

その頃、スキップ機能の虜になった自分がいた(今の快感で例えると先バレ)。西陣からもスキップ機能が初搭載された「CR花満開極」にドハマリ。打ち込むたびに花満開シリーズの法則性や面白さを知ることに。

ラウンド中の枝揺れで保留連濃厚やスキップ効果音違いでの即当り、宮殿リーチなどなど。とにかく面白かった!

個人的に今もなお西陣No.1機種であります。花満開、春夏秋冬、春一番など、頭の中では「和」や「日本の伝統美」を扱うメーカーとして出来上がっていましたね。

後期になるほど、それら看板機種を時代に沿った作り込みにして違和感を感じたり、逆にそそられたり人もいたことでしょう!

そうそう、1/500時代のCR人造人間キカイダーはアホみたいにハマった覚えが何度もある(周り見ても)。それだけに、初当りが引けるだけで奇跡みたいな感覚に陥ったっけ。キカイダーとSANKYOのCRF.スター・ウォーズは特にね(誰か同意して)。

2005年から11年くらいは特に思い出が無い……小冊子を見ても個性ある台は登場しているんだが……。

それでも代表的なのは突確込み82%継続のCR交響詩篇エウレカセブンZCでしょう。甘デジのGLスペックにも未練打ちで少しは助けてもらったかな。あと読者時代のイメージだと西陣機種=ジャイロさんが強い。多分、それだけデータ取りをしていたんでしょうね。

余談だが、規則が変更された際に、適合→登場するタイミングがSANKYOに並んで早いメーカーだったと思う。2002年新基準機のハーフスペック初登場はCR踊れ大酋長だったし……。

最初はSUPER小当りRUSHと銘打たれていた「小当りRUSH」初搭載機はCR交響詩篇エウレカセブン～真の約束の地～アネモネver.でしたよね。

パチマガライターに採用されてからをざっと振り返ります。他の同期(特に女子)はCR交響詩篇エウレカセブン～真の約束の地～の試打動画でデビューをしてたような……。なんか羨ましいと即戦力採用ではなかったので覚えておりますね。

調べたら、そこから61機種出てる模様。唐突ながらライターになってから(2014年)以降の西陣機種ベスト3を発表します!!

【第3位】
①CRA蘇りパチンコ～花満開GL～

1機種で過去の名機が4機種×3パターン(クラシック・予告・告知)で楽しめるゲーム性。

これは声を大にして言いたいが、他メーカーに追随・継承してもらいたかったよ。シンプルな台だからこそ出来る業で容量的なものもあるんだろうが。

ファン投票して決めてさ。そういう台があってもいいじゃない。この台も軍資金不足を強いられた日にたどり着く台でしたね。

そして同率でもう一機種!(編集泣かせ・笑)

②CRAベルサイユのばら 遥かな時を超えてGLST(1/89)

これめっちゃ通常時飽きがなくて楽しかった台。最強リーチが代名詞のベルばらリーチも新旧2種類あったり。時代が進むごとに熱いヒストリアリーチや上手く8個保留を活かした先読みだったり。

【第2位】
PモモキュンソードGC250A(1/89ver.)

個人的には遊タイムのモモキュン(閃撃含む)には打つ機会が多く、泣かされっぱなし。その中でも初めてまともな連をしたこのスペックが第2位。

ライトミドルで通常時の演出もバランスが良いのを知るもRUSHにぶち込めず、お世話になったのがこちら。ライトミドルはレオ子さん(必勝ガイドライター)を筆頭に業界関係者さんもベタ褒めするほど。右打ち中の豊富な大当り濃厚演出も良かったんですよ。

【1位】
CR織田信奈の野望

この機種はデータ取りに同行させてもらって、自分がラフからページ作成したので一番思い出深い。出玉力は少なかったけどST突入100%のライトミドルで貴重だった。それゆえホールでも当時はじわじわ稼働貢献していたよね。

そして最後に一つだけ! こういう出来事の度に『次はあのメーカーが!?』みたいに書かれるけど、昨今の情勢を鑑みたら書くの止めようや。俺もプロレスを予想する時に似た話をよくするから気持ちは分かる。でも歴史の中には数多くの携わってきた関係者やその家族がいる事も忘れてはならない。

ありがとう西陣! 思い出を秘め、今ある機種で楽しませてもらいます。