※本記事は＜前編『【パチンコパチスロメーカーの仕事】マジで開発、何やってんのよ』＞の続きです。未読の方は、まずこちらからお読みください。

開発が完成した後は製造部の出番です。厳密に言えば、製造部は開発が終了した後に作業がスタートするわけではありません。これは、開発途中から製造工程を考えられた設計やデザインにしなければ、いざ製造をしよう！となった場合にトラブルが多発する可能性があるからにほかなりません。

遊技機は各種指定機関にて試験を受けたモノしか市場にリリースすることができないのですが、極端な話、ネジ1本同じ型番のモノを使用しなければなりません。1つの部品でもメーカーや品番等が違えば、それは指定機関で適合を受けた遊技機とみなすことができないからです。

そのため、製造部は機械のロット数に応じた部品を手配できなければならず、開発が設計した機械のパフォーマンスが出せる部品を必要数確保しなければならなかったりします。また、その部品のリードタイム（納入までの時間）なども重要になってきます。手配してから1年かかる部品とかはさすがに色々と問題がありそうですよね。

細かい部品も全て数えれば数百個もある部品1つ1つの管理や、それぞれの部品メーカーとの納期交渉や単価交渉なども製造部のお仕事です。国内外問わず、部品を全世界から集結させた後に、それらを組み上げて1つの機械を作り上げていくわけです。さらに、その機械が導入後、いずれかのトラブルにて部品交換等に対応するのも製造部の仕事になりますし、機械が外れた後に回収しリユース等を行うのも製造部の仕事になります。

名前は製造ではありますが、実際のホールにて使われる機械部品の全てにおいて対応する部署と言うイメージですね。

開発し製造した機械を全国に販売を行うのが営業部の主な仕事です。新台のカタログをもってホールに営業をかける営業マンのイメージが凄く強いですが、実はカタログを作成したり機械のプロモーションビデオを作成したり、テレビCMやネット広告、SNS戦略等を行うのも営業部の仕事になります。

また、ホールに機械を購入してもらった後に、各警察署に提出する書類を作成するのも営業部の仕事になります。その他、ホール導入後に機械のトラブル等が起こった際に、部品を納品するまでが製造部の仕事になりますが、その修理部品を閉店後や店休日にホールに持参して実際に修理するのも営業の仕事の１つです。

ほぼ全メーカーの営業マンはスーツを着て営業を行っております。そんな営業マンですが、基本的には営業車に乗って朝から晩まで駆け回ることが多いです。

例えば、朝一の商談がはいった場合等は会社に寄らず直行でホールに向かうことも少なくありません。その際に、突然アポが消滅した場合や、アポの時間がとある事情等で遅れた場合等は間々あったりします。

そんな場合は、平日の朝から営業先ではないホールに朝から並ぶことがあったりなかったり…全国のホールで良く目撃される「平日なのに朝からスーツを着て並んでいる人」は実はパチンコメーカーの営業マンだったりするかもしれません（笑）

パチンコ・パチスロ開発の表も裏も知り尽くしたチャンスメイト荒井氏が、あなたの質問にぶっちゃけ回答しちゃいます！

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