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【完全版|1種2種混合機の歴史】2004年にパチンコ界で革命が起こり、2008年に伝説の1台が完成されるまで。

【完全版|1種2種混合機の歴史】2004年にパチンコ界で革命が起こり、2008年に伝説の1台が完成されるまで。

◎2025年5月度 パチンコ・パチスロユーザーアンケートにご協力ください!

👇ご回答はコチラへ👇
https://questant.jp/q/MX9N3FR6
※外部サイトへ遷移します。

 

[チャンスメイトからのお願い]

これから導入される新台への期待感や、導入済の台への新台評価等、皆様の声をお聞かせください。約3分程度のアンケートです。

回答結果はご回答頂けましたユーザーさんのみ、閲覧可能となります。

締切5/19(月)正午までとさせて頂きます。皆様、よろしくお願いいたします。

BTやLTといった新基準機の登場でパチンコパチスロの可能性が広がっていく!

現役開発者、チャンスメイト荒井氏による「パチンコ開発とXXの事情」。過去の記事はコチラからどうぞ。

 


 

6月にはパチスロのボーナストリガー(BT)、7月にはパチンコのラッキートリガー(LT)3.0プラスと、新しい基準のスペックを搭載したマシンが多数、登場予定となっています。そんな新しい基準の話になると、「今でも射幸性がキツいのに、これ以上は…」みたいな内容が多く聞こえてきたりするのですが、開発者目線では少し違った見方になります。本日は基準改定等によりパチンコパチスロは広がっていくという件について語ってみたいと思います。

2004年の規則改正でパチンコの歴史が大きく動いた!

端的にいうと、基準が緩和方面に変更することで、開発的にはやれることが増え、結果的にユーザーにとってもプラスに働くことが非常に多いです。わかりやすい過去の事例に基づいてお話してみたいと思います。

今から21年前の2004年に規則改正がありました。その際に、1種2種3種4種といったパチンコにおける区分が撤廃されることになりました。以下、過去の区分になります。

1種 デジパチ(一般的な機械)

2種 ハネモノ機

3種 権利モノ機(リミッター機)

4種 一般電役

このような区分があり、それぞれがそれぞれの特徴に基づいた機械開発が行われていましたが、この種別が撤廃されパチンコはタイプ毎に区分けさせることがなくなり、異なる種別を組み合わせたゲーム性のパチンコを作ることが可能となりました。

その名残りで、通常時は図柄揃いで大当り(一般的なデジパチである旧1種)と右打ち中はアタッカー内部のVゾーンに玉が入賞することで初めて大当り(ハネモノのようにV入賞で大当りという旧2種)となる仕組みが組み合わさった機械のことを、今でも1種2種タイプというわけです。撤廃があった規則改正から20年以上も経過しているのに、いまだに1種2種混合機というのは何とも不思議な感じですね。

 

そんな1種2種混合機ですが、実は市場にいち早く登場した機械がエース電研のCRデカチューMAXだったことを知る人は、あまり居ないのではないでしょうか。この機械は、一見すると普通のハネモノ機なのですが、スタート入賞した際に7セグが揃うとハネが開放せずに直撃大当りという仕組みを搭載した機械だったのです。今では当たり前の機能なのですが、これも区分が撤廃されたからこそ実現することができたゲーム性だったのです。

CRデカチューMAX(aaa/2005年10月)
CRデカチューMAX(aaa/2005年10月)

1種2種混合機の誕生でパチンコが激変した!

その直後である2005年11月に、一部で伝説視されているCRチョロQターボがサミーより発売されます。これは1種2種混合機として非常にイメージしやすい機械となっています。元々、2005年5月に1/496.5と1/99の極端にふり幅のある2スペックでCRチョロQがリリースされましたが、その機械の後発機になります。

CRチョロQターボ(Sammy/2005年11月)
CRチョロQターボ(Sammy/2005年11月)

このCRチョロQターボ、(良い意味で)かなり凶悪な機械でして、

・通常時の大当り確率は1/99と甘デジのチョロQと同じ確率で、大当りはALL4R(520個)

・初当りのおよそ9%で3図柄or7図柄揃いになると100回転のハネモノチャンスに突入

・ハネモノチャンス100回転の間に役モノ内のVゾーンに玉が入賞すると大当り

・ALL7R(900個)でハネモノチャンスがループし続けるという超射幸性が高い台に変貌

といった具合。

100回転ありますので、役モノはほぼほぼ入賞する形になりますが、この機械はデジタルも抽選しており、1/99で大当りして3or7図柄以外で当たった場合もハネモノチャンスは終了する形になりますので、連チャンが終了する時はこれで終わることが殆どだったように記憶しています。

そのため、正確な継続率はわからないですが、20連30連は当たり前のようにしていたので、余裕で90%以上ありそうな感じでした。

 

そんな伝説のCRチョロQターボですが、一部のマニアックなパチンコ好きの間では話題になっていたものの一般的に大きく広がっていくことはありませんでした。当時、YouTubeはおろか、SNS等も全く発達しておらず、情報取得としてはパチンコ雑誌一択の時代でしたので、このようなマニアックな機械はほぼ話題になることはありませんでした。

しかしながら、大きく可能性を感じる1台であり、その機械を開発したサミーさんもそのように感じられていたのは間違いないと思います。それが証拠ではないですが、再びサミーはその2年後に勝負をかけることになります。それが、2007年3月にリリースされたCRアラジンディスティニーという機械です。

CRアラジンディスティニー(Sammy/2007年3月)
CRアラジンディスティニー(Sammy/2007年3月)

パチスロのアラジンといえば、当時は5号機時代初期でしたので、その名前が非常に深い意味を持つことは想像に難くありません。そんな中、「パチンコでアラジンを再現した!」という触れ込みで、全国の稼働良好な大型店舗7店舗に1か月ぐらい前にロケテストと称して先行導入をしました。確か全ての店舗で1BOX以上の導入で、サミーから派遣された遊技解説者を島に1人配置するという熱の入れようでした。そんなCRアラジンディスティニーのスペックはこんな感じです。

大当り確率:1/193.9

アラジンチャンス突入率:1/3

出玉:1,755個(払い出し)

というスペックでして、アラジンチャンス(通称:アラチャン)突入後は、チョロQターボ同様に役モノ内のV入賞で大当り、という感じで役モノ抽選機になりました。このアラチャンの終了条件は特図1の変動が5回転終了後に通常に戻るといった感じでしたので、大当り終了後に玉を打ちっぱなしを行い、5回転が終わる前までにV入賞させなければならなかったので、常に緊張感をもってハラハラドキドキしたゲーム性になっていました。

またチョロQターボとは違い、アラジンディスティニーは大当り=1箱出玉となっていましたし、連チャン性能もチョロQターボよりは落ちますが、10連チャン、20連チャンも珍しくありませんでしたので、当時の機械では爆発力は相当上位でした。

各社、魂の開発の果てに誕生した名機とは……

しかしながら、この機械においてもその販促方法含めて話題にはなったものの大きくヒットすることはありませんでした。

その後、サミーは三度挑戦します。それは2008年1月に導入開始となったCRターミネーター2ジャッジメントデイでして、これも基本的な構成はアラジンディスティニーと同様な感じで、私個人的にはこっちの台の方が好きで当時は死ぬほど打ち込みました(笑)が、この機械は攻略打ちが発見されたことにより市場から早々に姿を消すことになりました…(非常に残念です…)

CRターミネーター2ジャッジメントデイFX(Sammy/2008年1月)
CRターミネーター2ジャッジメントデイFX(Sammy/2008年1月)

実は、これらの機械が元となり開発され一世を風靡した機械があります。それが、2008年11月から導入開始となったCR牙狼XX(初代)です。

CR牙狼XX(SanseiR&D/2008年11月)
CR牙狼XX(SanseiR&D/2008年11月)

今までの機械は、通常時デジタルを変動させて図柄揃いで大当り、RUSHは時短100%付与でV入賞で大当りというスペックばかりがリリースされておりましたが、牙狼は逆転の発想でスペックを構成しました。簡単にまとめると下記の通りです。

<それまでの機械>
RUSH 時短100%付与 → 時短中にV役モノ入賞確率 約90%前後

<CR牙狼XX>
RUSH 時短82%付与 → 時短中にV役モノ入賞確率 ほぼ100% 

それまでの機械は、役モノの動きを楽しむゲーム性だったのに対して、初代牙狼は初めて2種部分を大当りを誘発させるための装置として割り切った使い方をし、時短の付与割合によってRUSH継続率を決めるという逆転の発想で機種開発を行いました。

これにより、1種2種を使用することで、大当り間の時間はそれまでの機械に比べ格段に速くすることが可能となり、出玉性能を急激に高めることに成功しました。また、それまでは、RUSH(確変)突入率=RUSH(確変)継続率というのは当たり前だったのですが、この仕様を搭載することで、RUSH突入率とRUSH継続率を分けることで、突入さえすればより大量出玉を目指すことができるというスペックを実現することが可能となったわけです。

 

今日では、この1種2種混合機というのは当たり前になって、今では通常の確変タイプを見かけることが非常に少なくなりましたが、1種2種等の区分が撤廃されて暫くの間は、ほぼ活用されることが無く、活用された機械がリリースされたとて、イロモノ扱いされることが多かったですが、チョロQターボで突破口を見出したからこそ、牙狼につながり、そして昨今の機械性能に広がったことを考えれば、いかに基準変更により開発的にやれることが広がることが重要か?がわかっていただけたかと思います。

今回はココまで!次回をお楽しみに!

◎あなたの「質問」に現役開発者が答えます!

パチンコ・パチスロ開発の表も裏も知り尽くしたチャンスメイト荒井氏が、あなたの質問にぶっちゃけ回答しちゃいます!

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コチラから送ってください!!!!!
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