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【獣王】サブ基盤の隙を突け!

【獣王】サブ基盤の隙を突け!

はじめに

虚心坦懐のGoing Underground、第68回。

 


 

今回は、2001年頃のお話。

パチンコは、初当り確率が約1/315で約2000個の出玉が1/2ループするCR機が主流。タイアップ機では「CR天才バカボン(大一)」を筆頭に、「CR必殺仕事人(京楽)」「CRFパックワールド(SANKYO)」「CRゴーストバスターズ(藤商事)」が登場。また、名機の後継機でも「CRスーパーEX麻雀(ニューギン)」「CR新綱取物語(平和)」「CRナナシー(豊丸)」「CRオークス(sanseiR&D)」「CRFワイドパワフル(SANKYO)」などが続々登場した。

パチスロは、様々なスペックが登場。AT機では「アラジンA(Sammy)」「サンダーVⅡ(メーシー)」「サラリーマン金太郎(ロデオ)」「ゴルゴ13(平和)」「コンチ4X(アルゼ)」などが爆裂機の筆頭となり人気を博した。また、ストック機も「キングパルサー(山佐)」「ツイスト(オリンピア)」「島唄(オリンピア)」(→リンク)なども姿を現わし始めた。

そして、その爆裂AT機の魁けともなる「獣王(Sammy)」もこの年の始めに鮮烈なデビューを果たしていた。

「獣王」とは!?

2号機以来のモードという概念を復活させたA+ATの4号機。設定1~6で、BIG確率1/439.8~1/348.6、REG確率1/819.2~1/720.1、機械割96.6%~145.5%。大量出玉のカギとなるAT「サバンナチャンス」は純増約10枚で、連チャン性を有していた。

獣王(Sammy/2001年)
獣王(Sammy/2001年)

攻略法の内容

それ以前のパチスロには存在しなかった、AT抽選の高確率、低確率という状況を見極め、高確率状態のみを狙って稼働するという攻略ネタ。

《手順》

① 朝イチ、1枚掛けで1回転回す。

② 30秒ほど経つとデモフラッシュが発生。

③ 右リール上段の点滅を目視。

④ 3回点滅で高確率状態確定。

…という方法で高確率状態のみを稼働し、ヤメる際も上記手順で高確率状態ではない(低確率状態は2回点滅)ことを確認して終了した。

攻略法の出所

当時、今までのパチスロには無かったサブ基板制御というものが取り入れられたため、何かしらキズネタが発生するだろうと仲間内の皆が予測。

数ヶ月後にも、サブ基板系の瑕疵をついた「インディジョーズ(ロデオ)」(→リンク)「クレイジーレーサー(メーシー)」「サムライスピリッツ(メーシー)」(→リンク)での攻略が発見された。

ネタ元は、例のパチスロの中身に詳しいブラックな方から。

2ヶ月後、朝イチ獣王のシマがえらいことに…

導入直後の1月末には入ってきていた情報なので、先ずは朝イチ1G回して高確率状態をチェックし、高確率時のみ稼働していた。日に数台は稼働でき、上位の攻略ネタと組み合わせることで、かなりの効果を得られていた。

しかし、それから2ヶ月ほどした3月末あたりから攻略誌に掲載され、本機設置ホールでは朝イチの人の数が半端ない状態になっていった。

そんな中、虚心は、AT中に閉店の場合、翌日も続きから打たせてくれるイベントをやっているホールを見つけて、設定6のAT中にヤメ、翌日以降も設定6を稼働…なんてこともしていた。

今までのAT機とは異なる爆発力もあったため、虚心の周りのプロ連中も皆、相当稼ぐことができた。のちに知人プロは後継機として「猛獣王」が発表された際に、「猛獣」の部分を次回も「もうけもの(儲け物)」と読むほどであった(笑)。

 


 

因みに虚心は、一度だけ獣王の設定6で負けたことがあり、その時、交換した特殊景品はたったの500円分…。交換所に向かうと、リニューアルオープン初日ともあって100人近く並んでいた。しかもそこは遠征先ホール。そのため、待つ時間がもったいないし、一応香水ということもあり、その景品を持ち帰った。

それから数日後、大人の寺子屋(虚心は「キャバクラ」を当時、上品にそう呼んでいた)に向かう際、先日の香水でも使ってみようと、開けてみた。すると、随分昔に気化した状態で、香水は一滴たりともなくなっていた。つまり、香水ではなく500円の空き瓶だったのである!

これが、パチ屋の特殊景品のクオリティーか…と、勉強させられたエピソードであった(笑)。


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