【第25回】ヤメ時といっても色々ある
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
パチンカーなら「ヤメ時」という言葉は必ずといっていいほど耳にしたり使ったりしていると思う。
昔から私の連載をお読みの方や、パチンコの勝ち方の理論に詳しい人なら、「ヤメ時はない!」という結論になることは予想済みだろう。
しかし実は、場合によっては一概に「ヤメ時はない」とは言い切れない。では、どんな場合にヤメ時があるのか・ないのかを明らかにしていこう。
一口にヤメ時と言っても4種類に大別される。
① 持ち玉がある時のヤメ時(閉店までまだ2時間以上あるものとする)。
3万円勝っているからヤメようとか、ドル箱10個だからヤメようとか、何万円もかかってしまった投資が回収できてプラスに転じたからヤメようといったケースである。
② 持ち玉がない時のヤメ時(閉店まで3時間以上あるものとする)。
3万円打っても当たらないからヤメようとか、持ち玉が全部飲まれたからヤメようといったケースだ。
③ 持ち玉があり閉店まで2時間以下しかない場合。
④ 持ち玉がなく閉店まで3時間以下しかない場合。
この4つのケースのうち、ほぼ100%ヤメていいのは④である。等価やそれに近い交換率でボーダーを明らかに上回る台でない限りは迷わずヤメるべきだ。ましてや、この時間にホールに入店して打ち始めようとするのはもっての外である。
ただし、翌日朝からの勝負に備えて、回りそうな台を探すための少額の試し打ちならアリだろう。その場合、闇雲に台を選んでも回転率の良い台を見つけられる確率は非常に低い。あらかじめ釘をチェックするなど、回りそうな根拠のある台を試し打ちしよう。
次に③の場合、さらに場合分けが必要だ。
一般的なミドルタイプ、ここではP大海物語5を例に挙げる。本機の場合、等価ボーダーを2~3回転以上超える場合、実はそのまま閉店40分程度前まで打って良い。連チャン中に閉店時間を迎えてしまう日もあるかもしれないが、それでも幾分プラスになる計算だ。
ただ、高継続率タイプのマシンや特に連チャンの消化が遅い台では1時間前にはヤメた方がいいだろう。
また、③で等価ボーダーギリギリか下回る場合は連チャン終了後即ヤメすべし。
いや、そもそもそんな台には手を出すべきではなかったと反省しよう。たまたま千円や2千円で当たってしまったなら仕方ないが、回らないのに1万円も突っ込んでいるようなら勝ち組はまだまだ遠い。
このように、台の性能(回転率)と展開ごとにヤメ時と言えるものは存在する。
正確なヤメ時は、時間、機種、回転率、交換率などによって多少前後するが、今回はあくまでも標準的な指標を記しておいた。10分や20分違っても期待値的には差は僅かなのであまり気にしなくていい。
さて、①と②が後回しになってしまったが、これは次回解説するとしよう。
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