絶賛する台が高確率でコケる、ある意味目利きなパチンコライタージャイロがパチンコニュースを語るお時間がやってきた。

e牙狼12黄金騎士極限。まだとやかく言っている人もいるが、もうさすがにヒットしたと言っていいだろう。

導入1週で中古機価格が定価の半分くらいになった時は焦ったが、8月21日現在は大きく持ち直し60万円を超えている。かなりの台数が出回っているがホールは牙狼極限を評価しているということだ。

この牙狼極限が発表された頃に収録先のホールで必ず聞かれたのが、

「今度の牙狼大丈夫だと思いますか？」

だった。どこのホールも大量導入を決めていたものの、牙狼神速3000が思ったより奮わなかったのが不安だったようだ。

私は「絶対大丈夫です」とだけ答えておいた。もうよくわかっている。ユーザの言う「遊びたい」なんてのは嘘っぱちであることが。

ユーザーの遊びたいっていうのは平たく言うと「リスクをほとんど取らずに大きな出玉を得たい」なんだよね。まるで4号機の設定6のような、「遊びながらほぼ確実に大きく勝てる」ことしか望んでない。

大きな出玉にはそれなりのリスクがあって当たり前なのに、リスクは取りたくない。これは人間の心理として当たり前だが、この心理をごまかし「遊びたい」「最近のパチンコは遊べない」などと言うパチンコファンにはうんざりだ。遊びたいならおだてブタだの甘海だの甘バンドリだの坂本冬美だの遊べる台も色々あるがそれらで遊ぶことはしないんだよ。玉が出ないからな。

LT以降、荒い台はいとまなく出ている。なんならシン・ウルトラマンや牙狼神速も初当りこそ199だが荒い台だ。これらの中でも突出して荒く感じたのはeゴジエヴァやゴッドイーターのような図柄揃い確率が1/500、あるいはそれを下回るような台たちだ。

ゴッドイーターは神台だった。クオリティで言えば2024年のNo.1機種だったし覇権を握ってもおかしくなかったと思っている。それが今やほとんど設置もなく人々の記憶にもないような状態になっているのはひとえにホールの扱いによるものだ。

で、もちろん今回の牙狼極限もホールの扱いが酷いことは想定できた。いま新台を回すはずがないのだ。

それはまったく回さなくてもパチンコファンが飛びつくからだし、私も含めたバカYouTuberが視聴が取れるからとクッソ回らない新台を打つからでもある。

絶対回らないと確信しながらも、ゴッドイーターと違って牙狼極限がウケると思った理由は「LT突入時の最低保証がドデカい」からだ。

演出そのもののデキは全然問題がないだろうと思っていて心配はしていなかった。オーバーロード、転スラ、ゴッドイーター（神台）、冴島大河に牙狼神速とどれも安定してクオリティが高かったからだ。

そこへ最低保証がドテカイ牙狼極限、イケないわけがなかろう。牙狼の演出バランスは神速でかなり良くなってたし。

それに過去の1/500系機種は、初当りが重い割には「他のLTでも出せるだろ」っていう感じの出玉感だったんだよ。

1/500を引き当てたわりには……と思わなかった？ ゴッドイーターくらいじゃないか？ 1/500を引き当てた恩恵を実感できそうだったのは。まあ1/500というか1/540だしその後にさらに64%を通さないといけないんだけど。

だが今度の牙狼は1/437なのに最低保証のデカさと右に7500のトリガーがある。さらに一度右打ちに入ればどこで落ちても1500玉もらえるのだ。

これは今までの台と一線を画しており、これならヒットして当たり前である。

動画収録で全ツッパを余儀なくされるようなYouTuberと違い、一般ユーザーは「いつでもヤメられる」わけだ。怖い打てないとイイながらも打ててしまうわけ（そしてそれでいいのだよ）。

私ももし今でも鳥貴族で働いていたら、確実に出勤前に牙狼を打ってたわｗｗ

最低保証がデカいとは言っても、もちろん、そこへたどり着くまでの道のりは楽じゃない。というか過去最高クラスにキツい。だが、こういうスランプの台もホールに存在していていいと思う。

それに、はっきり言ってこれくらいのギャンブル性ならまだやれるよ。

ヴァルヴレイブやからくり、喰種、かぐや様などの激荒スマスロ勢のがヤバいって。LT機に慣れてきたボクでもヴァルヴレイブは震えながら打つもん……。