前回このコラムでも扱った、演者や来店マンが負け収支を公表するのはどうなの？という話から、今度は演者のギャラについての話に発展した。

これはワンゲームのてつさんの発信だが以下のとおりである。

そこそこの人は、だいたい年収が数千万あるから生きられる。

有名どころだと5000万円前後じゃない？

特にフリーは、みんなが思ってる数倍は
稼ぐ。

ただ、だからといって「20～30万の負けなんて鼻紙っすよ」にはならん。

俺なんてボートで数千円負けただけでもかなり凹む。500円とかしか賭けない。

演者からすると、これは物凄く迷惑な発言だ。9割の演者や来店マンが「おいおい……俺ら（あたしら）そんなに稼いでねえよ。ただでさえ叩かれやすいし嫌われやすいのにそういうのやめてくれよ」と思ったことだろう。

もしも実際に、たとえば3000万稼いでいたとしたら、こんなことを言われてもかまわない。事実だからね。でも「そこそこの演者で数千万」なんていうような甘い世界じゃない。本当に勘弁してくれ。数千万なんて上澄み中の上澄みだよ。この数千万って表現も迷惑千万。「数千万」といわれたら誰もが少なく見積もって3000万以上を想定してしまうだろう。んで、「4000とかよもや8000とか!?」とまでイメージする人もいるだろう。

実に迷惑である……そんなに稼いでいる人間はマジで上澄み中の上澄み、トップオブトップやで。

でね、人って同じレベルの人間が周囲に集まるもんなんです。たとえば青汁王子さんやホリエモンさんが「そこそこの実業家」と言う人って「そこそこ」じゃねえんですよ。一流の実業家のお二人の周りにいる実業家、接点がある実業家なんて例外なく一流なもんです。

演者も同じで、てつさんみたいなトップ演者の周りにはトップ演者しかいないんですよ。演者同士で知り合う、仲良くなるケースって基本的には仕事が被る、共演するってところから始まる。しかも1回や2回の仕事ではそんなに仲良くなったりしないものです。

なので視聴も稼げて知名度も抜群なてつさんの言う「そこそこ」はそこそこじゃなく、上澄みの人たちなんですよ……。

また、そこそこの演者は「数千万」、フリーは「数倍」と数字をボカしている（推測が入ってる）のに対し「有名どころ」には5000万と具体的な数字が出たのはてつさんやその周りの人の現実的な稼ぎがコレに近いんじゃねえかな？

あると思うよ、てつさんやその周辺なら大体の人が5000万くらい。

じゃあ演者になれば勝ちなのかっていったらそんなことはない。何度も言っているように、カメラの前でパチンコ打って5000万なんて物凄いスキルや需要、数字を持っているごくごく一部の人だけなのだ。

現実的に言うと、駆け出しの子だとすごく営業力があって月に20本来店があっても60万円前後。「そこそこの人」なら月に20本で100万円ってところではなかろうか。

この金額でも、ユーザーは「夢がある」「打つだけでそんなに貰ってずるい」と思うだろう。気持ちはわかるよ。駆け出しの子が月に60万ってどんなにイージーモードなんだと思うよな。

ただ、次回の記事を読んだら演者を叩きたくて仕方ない人以外は「あれ？ それほどでもないな？」と思うかもしれない。

次回「演者の真実」

6月30日(月)朝9時に更新される予定だからブックマークしてぜってえ読んでくれよな！