2019年3月に誌面とTwitterを使って行われた特別企画。それがこの「1ヶ月6号機生活」だ。

内容はタイトル通り、1ヶ月間実戦機種を6号機に縛って生活するというもの。今でこそ6号機の実戦は当たり前だが、この頃はまだ6号機がようやく増え始めたきた時期。そんなタイミングでこの生活をしたら一体どんな結果となるのか!?

そんな無謀ともいえる挑戦をしたのは、本サイトでも活躍中のガンちゃんとわるぺこ。2人が過ごした1ヶ月の生活とは―誌面企画をWEB版に完全復刻して、今回からその1ヶ月を振り返っていこう!!

新元号へと移り変わろうとしていた平成最後の春。1人の編集部員は頭を抱えていた。何か平成にやり残した事はないか？　このまま令和を迎えていいのか？　彼が数日間悩んで出した答えはこうだった「うん…特にないかな」。そして、いつものように星矢SPの天井で、しっかり星矢が吹き飛んだのを見届け、席を立とうとしたとき彼の脳に電流が走る。そうだ6号機生活、やろう―

◆3月某日編集部にて◆
編集「まぁそんな訳でね、1ヶ月の間6号機だけ打ってくれる？」
ガン「いや、今の回想は必要!?　てか全然理由になってねぇじゃん！」
わる「編集さんが6号機で負けてるから、腹いせに罰ゲームみたいなことやらせようとしてません？」
編集「うるせぇなぁ。思いついちゃったんだから、仕方ねぇじゃん。あと、これはチャンスだよ」
ガン「いや、どの辺りがですか？」
編集「パチスロユーザーには、まだ6号機に対してネガティブなイメージを持っている人も多い」
わる「それは分かります」
編集「そこで…だ。君たちがそのイメージを払拭できたなら？」
ガン「物は言いようですね…実現出来ればライター冥利につきるか」
わる「う～ん、不安だなぁ。でもちょっと面白そうではある」
編集「じゃあ決まりということで」
2人「はぁ…。頑張ります」

かくして、無謀とも思える1ヶ月6号機生活はスタートした。果たして2人の運命やいかに!

6号機生活が始まるにあたって感じていた高揚感と不安は、1週目が始まってすぐに落ち着きました。

その理由はまさかの「嫉妬」。初日や2日目はホール回りやデータサイトを見つつ、ひたすら立ち回りの構築をしていたのですが、ツイッター上ではなんの縛りもない先輩方の収支報告がチラチラチラチラ目に入る。羨ましいですね、楽しそうですね、なんで僕だけこんなにも窮屈な思いをしているんでしょうね。と八つ当たりも甚だしい嫉妬が僕をギラつかせたのです。辿り着いた結論は、縛られた上で俺の方が凄いってところを見せてやるぞコノヤロウと、僕らしくない下剋上チックなお題目でした。

原動力を得たのなら話は早いとばかりに積極的に攻めていく初週、収支は付いてきていてスタートダッシュ成功。と思いきやですよ、内容が全く伴っていない。手応えがないのです。このままの立ち回りだとすぐにマイナス収支へと転落することが目に見えて分かりました。

全員の寝首を掻く(驚かせる)ためには下準備が足りない。もっとじっくりとホールの傾向や狙い目を見定めようと、気を引き締めたのでした。

発端は3月8日に編集部に突然呼び出された時の事。この日の数日前に担当編集から「12ページ企画の打ち合わせがあるから会社に来られる日を教えて」と連絡があり、「8日なら行けます」という返信と一緒に12ページ企画って？」と内容を聞くも華麗にスルー。この時点で少し嫌な予感はしていたものの、行けば分かると会社へ。ここでようやく企画の内容を聞き、やるかやらないかを考える暇もなく企画は始動していったのでした。

6号機は設定判別が早いので朝イチツモれるかが勝負の分かれ目。苦手な抽選を突破しなければならない…しかも1週目は6号機自体の導入が少なく、設定共に狙える台といったら「HEY!鏡」か「聖闘士星矢SP」、そして導入されたばかりの「Re:ゼロから始める異世界生活」くらいです。ただ、どこのホールへ行けばいいかの目星はつけていたので後は上手く立ち回るのみ!!

トータル収支はマイナスですが、ハイエナした鏡で設定4以上を出すなど1週目の立ち上がりは順調。「意外と6号機ヤレちゃう？」とこの時は思いましたがそう上手くはいかないものですね…。