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【スロプロへの道】負け組からの脱却【第4回・北斗の拳編#3】

塩おにぎりと小麦粉で飢えを凌ぐ日々

〇パチスロ攻略マガジンドラゴン2019年2月号より転載

前回、4号機北斗の拳で全財産16万円を失ったヘミニク少年。

東京の一人暮らしで文無しという、まさに危機的状況であった。

しかしヘミニク少年には 「親からの仕送り」 という希望があった。

来月になれば 、5万円が振り込まれる。

5万円あれば、なんとか立て直せる。

それまで耐えろ、耐え忍ぶんだ…!

食料は実家から送られてきた白米、小麦粉、少々の調味料。

これで残り10日を過ごさなければならない。

朝と昼は塩おにぎり、夜は小麦粉を焼いて固めソースをかけたものを食べて飢えを凌ぐ。

みるみる体重は落ちて、あっという間に40キロ台に突入。

この時期は人生で一番金が無かった時期かもしれない。
 

そしてついにやってきた、仕送り支給日。

5万円、なんて大金…!

ありがてえ…!

つい先ほどまで文無しだった自分にとって、夢かと見惑う、目も眩むような額である。

これだけあればもうひもじい思いをすることはない。

牛丼だって喰えるし酒も飲めるし煙草も吸える。

そして…パチスロだって打てる。

気が付けばヘミニク少年はまたしても八王子駅の前に居た。

向かった先はもちろんパチ屋、北斗の拳である。

 

俺は頭が悪いのだろうか

ひもじい10日間のあいだ何を考えていたのかというと、パチスロだった。

北斗の拳め、俺をこんな目に合わせやがって、今度こそ勝つ、16万を取り返して、来月こそ裕福な生活を送ってやる!

そんなことばかり考えていた。

そんな状態で5万円を手にしたら、打たない訳がない。

いや打つしかない。

パチスロを打たないという選択は、負けた金を取り返せないことと同義。

ならば俺はパチスロを打つ!

愛を、いや金を取り戻す!
 

そして三日後、ヘミニク少年の所持金はゼロになった。

襲ってくるのは後悔と自責の念。

なぜ、どうして、また同じことをやってしまったのか。

俺は頭が悪いのだろうか。

これでまたしても来月まで極貧生活を送らなくてはならない。

というかまた仕送りが入ったら、またパチスロに使ってしまいそうな気がする、というか使うだろう。

いったいいつまでこのループが続くのだろうか。

そんな恐怖に駆られて、ヘミニク少年は同じ学生寮に住む友人の高橋に助けを求めた。

この男は同い年ながら達観した考えを持っており、周囲からは高橋仙人と呼ばれていた。

高橋仙人「ふむ。ならば羽根モノを打ってみてはどうじゃ?」

羽根モノ…!

確かに羽根モノならば一戦当たりの投資金額も少ないし、勝てるときは数万勝ちも可能。

というかそもそも所持金5万円でパチスロ勝負するのが間違っていたのかもしれない。

ありがとう高橋仙人、今俺が打つべきは羽根モノだったんだ!
 

翌月仕送りが入ると、ヘミニク少年はさっそく羽根モノを打ちに行った。

勝負したるは当時の大ヒット機種 「レレレのおじさん」、「ミラクルカーペット」。

弾かれる銀玉に一喜一憂し、「V」 に入賞した瞬間はパチスロとはまた違う興奮を味わえた。

何よりパチスロよりも投資スピードが速くないし、数千円程度でも十分勝負出来る。

これならやれる、戦える…!

 

しかし10日後、ヘミニク少年の所持金はゼロになった。

しかもご丁寧なことに羽根モノは100円単位からも遊技出来るため、帰りのバス代をもつぎ込めるのだ。

片道8キロ、八王子駅からめじろ台まで歩いて帰ったあの道のりは今でも忘れない。

 

こうして19歳のヘミニク少年は、金を手にすればパチンコ・パチスロにつぎ込んで負けるという、どうしようもない生活を送っていた。

使ってはいけない金だと頭では分かっていたが、自分で制御することは出来なかった。

しかしこれはギャンブル依存症という抜け出せない泥沼の一歩目に過ぎなかったのだ。


格言
パチスロは諭吉回収機
羽根モノはバス代回収機

青春をささげた1台

ミラクルカーペット(SANKYO)

羽根が開いた直後に玉が入ると発生する 「ピュイ♪」 の音がたまらない。

一応チャンスパターンなのだけれど、玉の勢いを殺せていない場合、強烈なスピンがかかってとんでもない方向にすっ飛んでいく(ように見える)。

「ピュイ♪」 の音にドキっとしたら初心者、イラっとしたら中級者、一周回って全身ビクビクンッ! となったら上級者。

 

過去の自分へ

唯一勝てる目があったのは、友人Dの 「ハイエナすれば勝てる」 というアドバイスを聞くこと。

この頃にハイエナを意識していれば、もっと早く負け組から脱却出来ていたハズ。

勝ってる人の話は金を払ってでも聞け。






(C)武論尊・原哲夫/NSP 1983 版権許諾証SAB-302,

 


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