1号機・1.5号機時代は効果絶大な攻略法が次々と登場!
スロマガ創刊25周年を記念し、これまで様々な特別企画をお届けしてきたわけだが、その第5弾となる今回は、パチスロが歩んだ激動の歴史「回胴50年史」を堂々掲載!
今や娯楽としてすっかり定着しているパチスロだが、もちろん今日の繁栄に至るまでには様々な苦難や困難が存在した。この企画ではそんな紆余曲折を、当時の資料やスロマガのバックナンバーを元に振り返っていこう。
みなさんが愛するパチスロがどこで生まれ、どのような進化を遂げてきたのか? 決して勝利につながる情報ではないが、これを知れば今までとはまた違った思いで遊技を楽しむ事ができるだろう。また、みなさんのパチスロに対する愛がさらに深まるに違いない。
今回は1987年。1.5号機が登場した経緯と当時の機種たちを紹介!
不正改造の対策として1.5号機が登場!
不正改造機との戦いが始まった
1号機で起こった大きな問題、それは不正改造機、いわゆる裏モノの蔓延だ。当時、店側が他店との差別化を図るため、俗にカバン屋と言われる裏ロムを取り扱う業者に改造基板を仕込ませ、ノーマルとは異なるゲーム性で集客するケースが増加。これに対して日電協は、統一ロムの採用とそれまではむき出しだった主基板をケースに封入。さらに封印シールを貼ることで、改造基板への差し替えを防ぐといった対策に乗り出した。この対策機が1.5号機時代の始まりとなる。
「1.5号機」とは言っても規定自体は1号機のまま変化はナシ。登場する台も機種名こそ変わっていても、中身は全く同じという台がほとんどだった。こうして業界は健全化へ向けての一歩を踏み出すことになったが、その後もセキュリティの強化と不正改造を目論む業者の戦いは続いていった。
1号機&1.5号機時代には、攻略法が多数存在したのも特筆すべき点だ。これは設計上のミス、プログラムの不具合などが主な原因で、当時としては特に珍しい話ではなかった。まだまだメーカー側も試行錯誤しながら、技術力の向上を目指していた時代と言えるだろう。
特定の箇所を目押しすれば出玉が増えるもの、意図的にエラーを起こすゴトまがいの行為もあったが、当時は店の対策も甘く、比較的息の長い攻略法もあったようだ。
こうして様々なトラブルを乗り越えながら、パチスロはさらに発展。そして1号機登場から3年の時を経て、ついに2号機時代へと突入。2号機以降の足跡については次回の記事にてお届けしよう。
1.5号機の多くは1号機の対策機
1.5号機の21機種のうち19機種は、1号機の対策機として登場。名前が若干変わっているが、中身はほとんど同じで、パネルも色あいが若干変化している程度で大幅にデザインが変わったものは少数。なお、1号機のシャトルⅠの対策機はアルバトロス…といった具合に、全く異なる機種名となっているものもあるが、基本のゲーム性やリール絵柄は同じだ。
【おことわり】今回ページを作成するにあたり、パチスロ祭2015で掲載されていたパチスロ年表、日遊協広報誌の記事を参考にさせていただきました。また、パチスロ誕生までの歴史には諸説あり、紹介したのはその一説であることをお断りいたします。
今回はここまで! 次回(3月29日更新予定)はスペックがABCの3タイプに別れた2号機を紹介! お楽しみに!!
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