この台の甘さが浸透してほしくなかった
※過去の「栄光なき名機たち」記事はコチラ!
今回紹介するのは『アバロンD』。1998年に登場したパイオニア初のCT機です。
ちょうど当サイトの連載「喰うならやらねばSIDE-B」でCT機時代の記事を書き上げたばかり。
そういえばこの機種もひっそりと打ち込んだなぁ…という記憶が蘇ってきていたのでちょうど良い。
本機最大の特徴は「CT突入率が80%」という部分。
それこそメジャーなCT機、ウルトラマン倶楽部3やアステカ、その他王道の機種は概ね50%だった事からも、このCT突入率は大きな魅力でした。
当時はCT機の存在を受け入れつつも、「50%という丁半博打的要素」の部分を毛嫌いしておりまして、そんな自分からすれば理想的なCT機。
CT終了条件も純増201枚以上・80G消化・BIG当選のいずれかで設定1のBIG確率が1/309。
設定6に至っては1/210。
設置が少なかった事もあり各攻略誌では大々的に扱われていませんでしたが、リプレイハズシ効果も高く、概算で見積もっても設定1での機械割は余裕で100%オーバー。
設定6に至っては130%超えるんじゃないかという甘いスペックだった事もあり、ちょこちょこ触れていたというあんばい。
スペックの甘さも魅力的ですが、個人的に好きなのは「7の形」。
当時のパイオニアの台の7は“鎌の刃”のような“三日月の切っ先”のような鋭い形が多く、この7絵柄が大好きだったんですよね。
あと下皿。
普通に盛っただけで1000枚近く入る深さが気に入っていました。
ちなみにこのアバロンD、結構打っていたにも関わらず、連載していた稼働日記では一切触れませんでした。
というのも、当時近場でこの台を設置していたホールがスロ設置100台にも満たない小規模ホール。
客層も年配客メインでCT機能を理解していない打ち手も多かったから、明らかに平均設定が高かったんですよね。
そんな状況だった事もあり、もし日記で触れて「この台の甘さが浸透したらすぐこの店もヨゴレに占拠されてしまう」的な事を懸念して記事では扱わなかったのです。
実はそのような理由で、結構打っていたにも関わらず日記等で触れなかった機種はボチボチあるんですよね。
そんな訳で、またこの企画の原稿依頼を頂きましたら触れようかなと思います。
今回アバロンDを扱う事になって少し資料を探したら、当時の小冊子が出てきました。
小冊子という存在自体、各メーカーがまだ手探りで作っていた時代。
このアバロンD小冊子もしっかりした作りに見えて、カラーコピー製(笑)。
きっとCT中の打ち方を理解出来ない打ち手に苦悩したホールがメーカーに問題を投げかけて、急遽作成された小冊子なのではないでしょうか。
ちなみにパイオニアの小冊子第一弾だと思います。
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