マイナー機限定でも迷うテーマ!
この長きパチスロ生活の中で、思い入れ深い機種を一つだけ上げろと言われても正直悩みます。それがこのコラム「栄光なき名機」のテーマであるマイナー機限定であろうとも同じ。そんな機種は数限りなく存在するのですから。
そんな中でどうしても一つ上げるとしたらオーイズミの『エル レボリューション』一択。ですが、マイナー過ぎて編集部にすら正規の筐体画像等の資料が存在しないとの事なので、却下となってしまいました。…で、その次に上げるとしたら、同じくオーイズミから登場した『ギャラクシーウィング』かなぁと。うん、コレで行こう!
当たりやすく遊びやすいハネスロマシン!
ギャラクシーウィングは、「当たりやすく遊びやすい」をキャッチフレーズにしたハネスロシリーズの第2弾として登場。ハネスロと言えばそのタイアップ元で話題となった『ハネスロ リラックマ』が超有名ですが、ギャラクシーウィング登場はそのリラックマより3年も前。5号機でもジワジワと荒くスペックの高い台が出始めだしたその頃に、真逆の方向性をウリ文句に颯爽と登場して、誰にも相手にされずヒッソリと消えて行った迷機です。
ハネスロシリーズということもあってとにかく当りが軽く、獲得枚数の異なる3種類のBIG合成確率が設定1でも1/95。設定6なら1/81。さらに「シューティングチャンス」なるプチボーナスも存在し、終了後は継続率が異なる3種のRT(リプレイタイム)いずれかが付いてくるという太っ腹。いろんな機能詰め込みすぎて、それらすべての合成確率は設定1で1/68。設定6だと1/58!
もちろんそのぶんBIG獲得枚数は抑えられておりますが(150枚・100枚・50枚)、RTでコイン減少を抑えつつ、当たりまくるボーナスでジワジワと出玉を築いていく過程がとにかく楽しい。
当時の自分は、『エヴァ 約束』や『リングにかけろ』等、他のパチスロ生活者が勝つために選択する機種と大差のない台を中心に立ち回っていたのですが、某県にグランドオープンしたとあるホールでこの台と初遭遇。
このホールがこれまたかなり特殊で、等価交換主流の時代になんと8枚交換! その分設定が大盤振舞で、オープンからしばらくは高設定=設定6というあんばい。しかし交換率の低さからいわゆるヨゴレがそこまで潜り込んで来ず、オープン当初は前述したような主軸機種の設定6を取り放題でした。
しかしながら日が経つにつれ主軸機種の高設定も減っていき、そこで目を付けたのがこのギャラクシーウィング。ボーナス確率の分母が軽いぶん比較的素直に設定に反応するだけでなく、3種あるメイン小役出現率に露骨な設定差が存在し、今で言うところの「比率判別」を駆使することでリスク少なく設定の高低の判別が可能でした。
つまり、低交換率最大のリスクである現金投資割合が他機種より圧倒的に少なく済んだのです。それでいて、この機種を狙うライバルもゼロ。ほぼほぼ毎日最終的には高設定、しかも圧倒的に設定6を多く打てていたのです。
これだけ聞くと、高設定打てていたから楽しかったんでしょってな意見ありそうですが、魅力はそこだけではないんです!
まずは演出。SFをモチーフにしたその液晶演出には、TVアニメ「宇宙船サジタリウス」をパクって劣化させたようなキャラが登場。中途半端にポリゴンを使用して、中途半端にグリグリ動きます。決してバカにしていません。
そんなキャラ達がボーナスやRTを賭けたバトルでは勝利しまくります。そりゃそうですハネスロなんですから。しばらく打つと、いとも簡単に勝利してくれる逞しいキャラ達が段々と好きになってきます。主人公含めた主要キャラ達、これがまた全員ブサイクなのに…。いや本当にバカにしていません。
当たりまくるけど、出玉は簡単には増えてくれません。前述したように8枚交換ホールでこの機種を打っていたものですから、例え設定6を打っていても、大体半日で現金投資分のマイナスを補って、残り半日で金額的なプラスを増やして行く感じ。6号機はチンタラして打てない!? ハネスロ打ってから出直してこい! ってなもんです。いやホント。
最後に至るのは「やっぱりパチスロは…」
そして、そんなチンタラ台であるギャラクシーウィングを打ち続けていくと、最後には悟りを開くのです。
そう、やっぱり「パチスロは当たってナンボ」と…。
この台のボーナス成立契機は、複数存在するリプレイとの同時成立がメイン。アツめのリプレイからのバトル演出発展で勝利しドヤるキャラ。好き。単独成立も存在し、ふいのバトル演出で勝利。大好き! そんな事が、頻繁に、起こる。例え低設定でも。
RTとの絡みで適度な起伏も形成され、その出玉の起伏もこの台の面白さに一役買っています。RT中は当然リプレイが頻発する訳ですが、その間にしれっとボーナスとの同時成立リプレイ成立…からのドヤっ! コイン減らさず一気に50枚追加(たまに150枚!)。 惚れ惚れしちゃいます。
とにかく当たりまくるから、演出パターンも半日くらいすれば出尽くします。しかしながらそれが良いのかなぁと。
と言うのも、今の台のように演出が多彩で派手であったら、その反動で出玉推移のマイルドさが苦痛になってしまうと思うのです。派手&うるさいだけで出玉推移はチンタラ、ダルい…とマイナスイメージが先行してしまう。
しかしギャラクシーウィングのように、なんだかショボい演出だと、そのユルさがチンタラした出玉推移と妙にマッチして許せてしまう。広大な宇宙で、たかだか最大でも150枚、基本50枚の出玉を賭けて命がけの大バトルするブサイクキャラ達。演出はショボいけれど、一生懸命作られている感がこれまたたまらなくシュールで愛おしい。
ここら辺のシュールさだけは実際に打った人しか分からないのがとても残念。気になってくれた方は「ギャラクシーウィング 動画」とかで検索していただければ。PVは残っていたので。見たら打ちたくなること間違いナシかと。
最後に。機種名は「ギャラクシーウイング」ではなく、『ギャラクシーウィング』です。小さな「ィ」ね。ウィ。…そんなところも愛おしい。
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