「月刊パチマガスロマガ」の最終号（2021年3月号）にて掲載された超大型企画「生涯BESTマシン」のWEB復刻版がこちら。

当時「パチマガスロマガライター」として活躍していた44名が、それぞれの「生涯一の神台」を選出。その愛をとことんまで語る企画となっている。

13回目となる今回は元スロマガ軍団のあの男が登場。彼がベストマシンに選択したのは、歴代パチスロの中でも名機といわれるあのマシン!!

「生涯BESTマシン」vol.1・しのけん編はこちら!!
「生涯BESTマシン」vol.2・和泉純編はこちら!!
「生涯BESTマシン」vol.3・松本バッチ編はこちら!!
「生涯BESTマシン」vol.4・ドテチン編はこちら!!
「生涯BESTマシン」vol.5・フェアリン編はこちら!!
「生涯BESTマシン」vol.6・わるぺこ＆千奈里編はこちら!!
「生涯BESTマシン」vol.7・助六編はこちら!!
「生涯BESTマシン」vol.8・緑山淳＆七之助編はこちら!!
「生涯BESTマシン」vol.9・レビン編はこちら!!
「生涯BESTマシン」vol.10・菊丸・ウド茂作編はこちら!!
「生涯BESTマシン」vol.11・シルヴィー編はこちら!!
「生涯BESTマシン」vol.12・虚心坦懐・袴一平編はこちら!!

「何を見ているんだ！　やる気がないなら帰りなさい！」。21年前の大学の講義中、僕は教授にこう怒鳴られました。教授がこちらに向かって来たことに気づかないほど夢中で読んでいたのは、教科書ではなくスロマガ。数式を学ぶのではなく、獣王の解析数値を頭に叩き込んでいたんです。親が聞いたら泣くでしょうが、当時の僕は寝ても覚めてもこの機種のことばかり考えていました。そして、それだけ人を熱狂させる要素が獣王にはありました。

1Gあたり約10枚増えるATのスピード、それが強烈に連チャンするパワー。今では絶対に考えられませんが、ものの2～3時間で1万枚を超える性能を持っていたんです。サバチャンが始まれば…。その期待感たるや、そりゃ狂いますって。

実際、明日は獣王のイベントだし、という理由で大学を休んだのも10回や20回では足りません。自身初の万枚を体験したのはこの機種でした。設定6(ペイアウトは驚愕の約149%)をつかんだときにトイレに行く時間がもったいないと、膀胱炎寸前になるまでブンしたのもいい思い出。ハズレを引くたびに右上のランプをドキドキしながらチェックしていました。通常時の15枚役ナビ発生後はMAXBETボタンを力強く叩いていました。マングースがちょこんと顔を覗かせただけで心拍数は上がりました。

その結果、しっかり大学を留年ました。でもいいんです。だって、そのくらいパチスロにのめりこんだからこそ、今こうして原稿を書いている僕がいるのだから。人生の一年を棒に振ったのではなく、スロマガで仕事をするための一歩を歩ませてくれた獣王、アナタが僕のベストマシンです。物は言いようですし。