はじめに
虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第29回。
ホールでは「パチスロ甲鉄城のカバネリ(Sammy)」「スマスロ北斗の拳(Sammy)」の二強ムードのところが昨今多いですが、こと還元率では、王道機種の「ジャグラーシリーズ(北電子)」も相変わらず、負けてはいません。
今回は、5号機時代と比べて設定状況が悪くなった理由や、ジャグラーシリーズの中でも最近、高設定の使用頻度が下がった機種について、解説していきたいと思います。
「コイン単価」とは!?
まずは、ホール関係者がよく使っている「コイン単価」という言葉を理解しないといけません。
「コイン単価」とは、パチスロ台がコイン1枚で売上げる数値を表わします。これは当然、機種により異なります。例えば、設定1での5号機「バジリスク絆(エレコ)」なら約3.4円、6号機「バジリスク絆2(ミズホ)」なら約2.3円という数値になります。つまり、お客さんがコイン(1枚20円)を投入することで、ホールはそれぞれ3.4円、2.3円の売上を上げることになる訳です。もちろん、設定が高いほどホールの売り上げも下がるため、コイン単価も低くなります。
また、この「コイン単価」は機種の波の荒さを示す指標ともなっており、設定1での5号機「アイムジャグラー(北電子)」のコイン単価は約2.3円なのに対し、荒波の代表格5号機「アナザーゴッドハーデス(ミズホ)」は約4.5円と倍近い数値となります。つまり、コイン単価の数値が高いほど波が荒くなり、ホールにとっては儲けが出やすい機種ということになります。
5号機、6号機の「ジャグラーシリーズ」コイン単価の違い
ホールも企業なので、儲けが出ないことには還元できません。こと人気のジャグラーシリーズについても同様です。5号機時代のジャグラーシリーズ、設定1でのコイン単価は約2.3円。それに対し6号機では約2.0円となり、設置台数も多いため、5号機時代に比べ売上自体が大幅に下がってしまっています。
これが、6号機での平均使用設定が低下した原因となります。
まとめ
以上の理由で、ジャグラーシリーズ自体の高設定比率は5号機時代に比べて下がりましたが、その分、コイン単価が低い機種であるため大負けにも繋がりにくく、高設定なら5号機時代より安定して勝ちやすい機種となったのです。これは虚心的には嬉しいことで、5号機時代なら打たなかったマイジャグ以外の設定4でも、6号機なら打てる設定となったのです。
また、全国的に「マイジャグラー5」の検定期間終了間際のため、中古価格も値段が落ち、高設定が使われづらくなってきている傾向にあります。ただし、ホール毎のクセが強く、設置比率により高設定の使われ方も様々だったりもします。筆者の地域では圧倒的に「アイムジャグラー」に高設定が使われていますね。
キャバクラでも、嬢のアフターOK率の指標として「ドリンク単価」を採用してくれないかな~(笑)。
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