
美麗演出はもっとも陳腐化しやすい要素
人生に春がこないまま冬に突入しようとしている中年パチンコライターの過去記事は→コチラから
12月も2週目に入り一気に冬! って感じに寒くなってきたね。
というわけで今日はこんな季節にぴったりのパチンコ冬の時代を彩った台を語っていく。

知ってるかな? CR浮世絵。2003年に西陣からリリースされたCRデジパチで、この台やハッピーハッピーのおかげでCRも攻めるようになった思い出の機種のひとつである。
デルモニという液晶による3D演出を売りにした台で、いまでこそ珍しくない3Dだが当時としては画期的で美しい演出が繰り広げられていた。その性能をフルに活かすためなのか、とにかくリーチが長かった(笑)。下手すりゃ変動~終了まで3分あったんじゃないかな?
この頃の西陣の台は「海です」という名機もあって親しみがあり、枠とゲージが好みでよく打っていた。
この台を打っていたのは沼津の香貫にあるJ店。小学生のころは友人らとここへボーリングに行くのがひとつの楽しみだった。
ちょうどイベントが流行り始めた時期で、J店でも「ジャンボ宝釘」なるド直球なイベントが行われており、初回の対象機種がこの浮世絵だった。ぶっちゃけ見た目的にはそう面白そうじゃないしこのイベントがなければ打っていなかったと思う。
でもこの台、打ってみるとかなり面白くて役物も今思えばだいぶ最先端をいっていた。
ウルトラセブンのウルトラアイより3年以上前なのに、この台は液晶右から手の役物「からくりはんど」が液晶とリンクしてチョップするのである。
昔から演出も役物も、期待度と占有率以外どうでもいいと思っていたので当時は特に気にしなかったが、今振りかえって見ると20年以上前の段階であの役物を搭載したのはさすが西陣と言ったところだ。
そして七図柄のリーチが熱いと公表されてたけど、うーん……たいして当たらなかった記憶の方が……。だって七って確変だからね。確変突入率50%の台でこのころの台って確変直撃は少なめで、基本的には通常図柄からの昇格がメインだからアツイと言われてた七テンパイもさほどであった。当時の誌面を見ると他図柄の3倍当たりやすい! とのことなので10%とかそんなもんだったのだろうか。
また、図柄の停止パターンでチャンスパターンを作っていたはず(左右同時停止)。図柄が奥に集まり、テンパイすればチャンス、なんてのもあったかな?
こうして思い出してみると20年前の台にしては相当先を行っていた台でした。
ただ演出の美しさとか役物の迫力とかは時代と共にどんどん更新されちゃうんでそれを売りにした台は評価する時にどうしても「当時としては」という言葉を使わざるをえないね。
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