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パチンコ開発とお金の事情②
▼本記事は前回の続きです。前回の記事はコチラ。
【新連載】パチンコの開発費って1機種にいくらかかるの?<前編>【現役開発者に訊け!】
さて、前回はざっくりパチンコ機開発の流れを書かせていただいたのですが、これからようやくお金の話をしたいと思います。ここではわかりやすいように、前述した段階ごとにかかる費用をざっくり言及していきたいと思います。
①企画段階
②仕様書段階
③制作段階
④修正段階
⑤申請段階
主に上記5つですね。
① 企画段階
まずは企画段階ですが、これは内製で作るか?外注するか?によって変わってきますが、私の感覚では大体7~8割ぐらいは内製で作るイメージです。
これを外注する場合はそうですね、大体数百万円ぐらいが相場になってくるかと思います。(版権費用等は別途)
機械の根幹となる部分ですので、メーカーさんが自社で考えることも多いですが、幅広く意見を募るためコンペ形式にしてアイディアを多岐に募ると言うことも珍しくありません。
② 仕様書段階
次に②の仕様書段階ですが、これも数百万円ぐらいが相場になると思いますが、その後の機械の出来を左右する大事な設計フェーズですので、より具体的な仕様書制作やリテイクなどで内容にこだわったりすると2~3千万円使うといったこともないわけではありません。
③ 制作段階
その次の③制作段階ですが、全ての素材を作るこの段階が最もお金がかかります。
液晶が無く映像を一切作ることが無いドラム機やナナセグ機、ハネモノ機等だったとしても1億円以上は最低でもかかります。
ひと昔前はこのフェーズだけで20億円以上使っていたメーカーもボチボチいましたが、今は液晶機であればざっくり10億円前後と考えて差し支えないかと思います。(勿論、見た目が豪華なものはそれ以上、簡素なものは下回る)
④ 修正段階
次の④修正段階ですが、大体5千万円~1億円ぐらいが平均的なイメージです。標準的な機械だと5千万円、力が入っている機械だと1億円という感覚ですね。
⑤ 申請段階
最後の⑤申請段階ですが、最近は指定機関の試験が通りにくくなっていますので、大体試験はシリーズ機合計で10回ぐらいが平均値になってくるのではないでしょうか。ともすれば、大体1500万円ぐらいを予算感としてみればよいですね。
①~⑤を足し算&プラスαで1機種作るのに…「10億円」は超えてきそう
これらの費用はメーカーが外部の会社や組織に支払うお金となりますので、従業員の給料や社会保険料、その他にも固定費と呼ばれる家賃や通信費、水道光熱費なども別途かかってきますので、如何にパチンコ機1機種を開発するのに多大なお金がかかるかがわかって頂けるかと思います。
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今回はココまで!次回更新は12月19日(月曜日)予定です!
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