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【パチスロ】ガタイの良い強面のホール関係者

【パチスロ】ガタイの良い強面のホール関係者

はじめに

虚心坦懐のGoing Underground、第80回。

 


 

今回は、1991年頃のお話。

パチンコは、それまでドット、セグ、ドラムがメインであったデジパチに、遂に液晶搭載機「麻雀物語(平和)」が登場した年。もちろん、風上三姉妹などはまだ登場していない(笑)。また、ハネモノなのに2000発近い出玉が獲られる「サンダードラゴンGP(SANKYO)」「ニュートキオ(平和)」「ニューヨーカー(平和)」「ニューモンロー(西陣)」「大和撫子(ニューギン)」などの新要件機が、今までに無いゲーム性を実現させた。

パチスロは3号機時代に突入したものの、どの機種も不人気だったこともあり、多くの機種が注射され裏モノ化された。そして、「ドリームセブンJr.(高砂電器)」(→リンク)「リノ(ニイガタ電子)」(→リンク)「コンチネンタル(瑞穂製作所)」(→リンク)など、過去に当コラムで紹介したように数多くの機種に攻略法が存在した。

そして、この1年前に2-2号機として発表された「ムサシ(パイオニア)」も、1年の時を経て、裏モノ化して再登場した。

「ムサシ」とは!?

フルーツの集中役を搭載した2-2号機のAタイプパチスロ。設定1~6で、BIG確率1/315~1/227、REG確率1/315~1/227、フルーツ集中役1/1000~1/344。

しかし、人気が出たのは注射された裏モノであった。虚心が確認したのは、1/2で連チャンする「上乗せVer.」と滑り時にボーナスが貯金される「貯金Ver.」の2種類であった。

ムサシ(パイオニア/1990年)

攻略法の内容

こちらは、ボーナスのフラグが成立した後、コインが減らないようになる「等倍返し」機能を利用した攻略法。BIGが成立すると、リーチ目ともなる10枚役のMUSASHI図柄が高確率で成立するため、それを1枚掛けで揃えていくという内容であった。

《手順》

① BIGのフラグが成立するまで打つ。

② フラグが成立したら、1枚掛け中リールに「MISASHI」図柄を狙う。

③ 左、右リールにも「MUSASHI」図柄を狙う。

④ 10枚獲得。

⑤ 以後、①~④を繰り返す

この手順でじりじりコインを増やすことができ、1回のBIGで2~300枚ほど上乗せすることが、可能となった。

ゴトの内容

《盤面押しゴト》

変則打ちして、7図柄をテンパさせ、最後に停止させるリールの盤面を強く押し、リールの回転を「7」の所で止まるようストップボタンを押し、強引に「7」を揃えるというもの。裏モノは、逆ハサミ打ちで「7」をテンパイさせた後、盤面を押し中リールのストップボタンを押すだけで、「7」が揃わなくても、BIGボーナスがスタートした。

《ホッパーエラー誘発ゴト》

クレジットを満タン近くにして、小役払い出しのあるゲームで、最終リール停止時にコインを追加投入。タイミングが合えば、ホッパーが回りっぱなしで、台の中のコインが全て払い出されるというもの。

攻略法の出所

兼業プロをやられているおじさまから。当時、ゴトと攻略法の線引きが曖昧だった時代でもあり、噂だった盤面押しの話を聞いてみたことから。虚心は、「盤面押しとホッパーエラーは、ゴトだからやらないように」とおじさまから注意を促された。

昔のゴト師への対応とは!?

ゴト師が多くシマにいたため、虚心はこの機種をたまにしか稼働することはなかった。無理せずともこの時代は他に多くの攻略法が存在したからである。

しかし、そんな数少ない稼働の中でも、盤面押しやホッパーエラーのゴト行為をはたらいていた輩が、如何にも怖いお仕事をされていそうな数名の男性に連れて行かれるのを何度も目撃した。

中でも一番強烈だったのが、虚心が打っていたら、店長と店の奥から現れたガタイの良い強面の人に「兄ちゃん、ちょっと危ないからどいて!」と言われ、どいた瞬間、同じシマで盤面押しをしていた輩に有無を言わさず蹴りを入れ、輩は3つ隣の席まで吹っ飛ばされた。そして、首根っこを掴まれ引きずられながら事務所に連れていかれる現場に遭遇したことだ。

そんなこともあり、その後「1枚掛け」禁止の貼り紙をされてからというもの、虚心は触ることは全く無くなった。それにしても、この頃は今では考えられない凄い時代であったな(笑)。


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