同じ4パチでも、貸玉料はホールや地域によって4.00～4.39円と多種類が並立する昨今。ボーダーラインは貸玉料4円を大前提としてきたわけだが、さすがにもう時代にそぐわないのでは？

…というわけで前回（第145回）では、玉貸料金や換金率に影響されないボーダーライン的な指標として「1回転あたりの平均出玉数」という考え方を紹介した。今回はさらにそれを実用的に発展させてみたい。

名付けて「100回転ボーダー」。

通常時100回転まわすために消費する玉数を示したものだ。仮に、ある機種の100回転ボーダー＝1500個だとしよう。この場合、100回転まわすために1500個の玉を消費すれば玉損得なし（ボーダーライン）。1500個以上の玉を消費すれば玉損。1500個以下でまわすことができれば玉得となる。

もし100回転を1300個の玉でまわすことができれば200個のトクになるのだから、1000回転で2000個のトク、2000回転ならば4000個のトクというように、日当計算の手助けにもなる。簡単で実用性も高い指標だ。

算出方法は簡単。その機種の等価ボーダー（4円貸玉）さえ判っていればよい。

100回転ボーダー（個）＝ 250÷等価ボーダー×100

たったこれだけだ。

たとえば、e Re:ゼロから始める異世界生活 season2の場合、等価ボーダーはパチマガサイトによると16.13回／千円（10R出玉1400個とする）なので、

250÷16.13×100 ＝ 1549.9（個）

したがってこの機種は、1550個より少ない玉で100回転まわすことができれば玉得となる。

4円貸玉の場合1000円＝250玉なので、6000円で1500玉となる。よって6000円で100回転まわせれば玉得となる。

貸玉4円以外でも対応できる。

たとえば1000円232玉（4.31円貸玉）の場合、6000円分で1392玉となる。よって6000円で100回転まわせたならば約158個の玉得となる。1000回転では1580個のプラス、2000回転では3160個のプラスと簡単に計算できる。