はじめに
虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第18回。
先日、「出玉没収」がTwitterのトレンド入りをしていました。今回は、これについて説明するとともに、その手のことに詳しい風俗好きの知人弁護士などから聞いたお話をしていきたいと思います(笑)。
出禁/出玉没収ができる仕組み
以前、私のコラム「出禁のお話~初級編~」(→リンク)でご紹介したように、出禁や出玉没収を可能にする根拠は『施設管理権』と『遊技約款』が存在するためです。
今回は、その中でも『遊技約款』の方に焦点を当ててお話したいと思います。どこのホールも、ほぼ入り口付近の目立つところに『遊技約款』が掲示されています。さらに、ホールによってはわかりやすく以下のようなことを抜粋し、台間や通路などに掲示しているホールも数多く見られます。
ゴト師予備軍やプロ、上級者向けに、ホール側が挙げている代表的なものが以下になります。
①体感機等の特殊器具の持ち込み及び使用の禁止
②固定ハンドル、手放しハンドルの禁止
③変則打ちの禁止
④掛け持ち遊技の禁止
⑤ハイエナ、張り付き行為の禁止
⑥複数台確保の禁止
⑦会員カードの使い回しの禁止
⑧複数人での出玉の共有及び軍団行為の禁止
⑨他のお客様に迷惑をかける行為の禁止
⑩当店が認めるプロ、セミプロの出入りの禁止
…など。ホールにより様々ですが、結構、具体的に記載されて、目に付くところに貼られています。そして、これに違反することで、出禁や出玉没収というペナルティーが科されるのです。
警告なしの出玉没収って酷くない!?
知人弁護士のお話だと、お店に入店し、遊技を開始した時点で、上記の『遊技約款』を承諾したものと法律上ほぼ解釈されるため、出禁や出玉没収をする際には事前に警告などをする必要はなく、即実行できるとのこと。そんな条件下でも、警告などをしてくれるホールは、むしろ出禁予備軍にでさえも親切にしてくれるやさしいお店なのだとか…。
つまり、お客さんは遊技を開始した時点で「『遊技約款』に抵触したら、出禁、出玉没収されても文句は言いません!」という内容を承諾したと"みなされる"状況となるのです。
また、今まで大丈夫だったのに急に出禁や出玉没収された、なんてこともありますが、それは今まで見逃してきたが、昨今、あまりに目に余る(⑩にあたる)とか、他のお客さんからの苦情(⑨にあたる)が寄せられたというのが理由だと、知人ホール関係者は言っていました。
まとめ
『遊技約款』記載のルール違反による出禁や出玉没収は、以上の理由から、ほぼ覆すことができません。ゴトなどは論外ですが、止め打ち、捻り打ち等の上級者は、ホールの『遊技約款』によっては出禁や出玉没収を覚悟する必要も出てきます。とにかく、昨今、やり過ぎは危険ということになりますね。
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