今回の更新は「永浪第二十五話」。

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最近はまたハネモノ生活に戻っていたのだが、そのハネモノ生活がいまいちパッとしない。そんな折りに魔界に誘うかのようなあの機種が登場してしまった。

Pドリームクルーン ULTIMATE。

実はこの機種、2ヶ月ほど前にショールームで打たせて貰っていた。そのときにメーカーの人から、飛び込みの右を無くして(これは見ればわかる)、上のヤクモノにあるクルーンへ向かう穴を開閉している部分(一般的に爪と呼ばれている)の閉じている時間を長くしたとの説明を受けた。そしてその見返りが、初代天龍の(約)出玉1.5倍という仕様。

ショールームだけあって結構寝かせていた。

ここまでの博打性だと、もはや2〜3日では判別の尽きようがない。

しかし調整ミスがあれば…との思いから導入すぐに少し見回ってみたのだが、導入台数が少なすぎることもあってか何処も全くやる気を感じさせない雰囲気。アナログ機種が大好物な僕としても、この状況だとちょっと太刀打ち出来ない。

と思っていたのだが、導入から4日経った辺りで1軒開け返しを見つける。その日は夜まで打って2000発くらいのプラスで終わったのだが、なんとも言い難い感じ。

良いとは言えないがダメとも言えない。しかし次の日にはネカセを起こしたので、もう触りたくない雰囲気を感じて打たずに撤収。

しかし動きがあるのは良い傾向だ。そんな訳でその3日後、またチェックがてらに朝から来てみたときのレポートが今回の稼働録となる。

色々と戦略があるように書いてみたが、これは最近のハネモノが面白くないので“ついうっかり魔が刺した”と言った方が適切なのだろう。まあ僕のパチンコ生活というのはおおむねこんな感じで回っている。

開店と同時にドリームクルーンのあるシマへ向かうも、朝の抽選番号が良くなかったので既に先客が台を押さえている。と思ったら台を押さえているのは知り合いのおじさんだった。

挨拶をして、頑張ってくださいね〜と声を掛けてシマをあとにしたのだが、どうでもいい台にタバコを置き忘れたのを気付きまたシマに出戻る。

するとそのタイミングでおじさんが、「やっぱり今は打たないから」と台を譲ってくれた。デジパチのなにか(機種名失念)に良いのを見つけたので、とりあえずそちらを打つと言うのだ。本当に僕が打っていいのかと念を押すも打ってくれとの返答。ありがたく譲って貰うことにした。

そんな訳で台に着席。しかし釘を見てみると3日前よりは悪化している。だがネカセは絶妙な感じで気になる状態。シマのフレームが上下垂直で前後幅も同じだと仮定したら、台を垂直に立てて右上だけ3〜4ミリ起こしているくらいのネカセ。これでも3日前に起こしたときよりは寝かせている。

考えがまとまらない。

どんなネカセにしろ触ってはいけない釘にも見える。

しかしちょっと触ってみないとわからないようにも思える。半信半疑ならぬ、一信九疑とでも言うべき状況。このスペックでちょっと触るとはどこまで打ち込むことを言うのか？だが頭の中がまとまらないまま、ついうっかり打ち始めてしまっていた。

どんな基準でどこまで打とうかと考えながら打ち出してしまったのだが、ものの5分も経たないうちに当りを射止めてしまった…。

そのあともこちらの戸惑いとは裏腹にポンポンと当たる。

そりゃハネモノみたいにスピーディには当たらないけれど、この機種の出玉を考えたら驚異的なペースで当たりが続く。何処まで打つのかを考えるタイミングも見失なうほどだ。

こんなのもあった。

13:30に5回目が当たると出玉は4万発を超えていた。

なにがなんだかわからないうちに、これにて夜まで打ったとしても今日の勝ちが確定してしまった。あとは何処まで「調査」を続けるのかという話。とりあえず25000発までの飛び込みをチェックをしてみることにした。

6回目は13000発ほど打ち込んだ、トータルで25000発打ち込むちょっと手前での当り。時刻は17:00。当りを消化して25000発打ち込みもクリアしたがなんだか物足りない。

ズルズルと打っていたら、7回目は1発で決まる。

ヤクモノモンスター級をついうっかり夢見てダラダラと続けてしまったが、冷静に考えるとこの釘ではかなり厳しいと言わざるを得ない。

しかし、当たっているヤクモノ機というものは睨みを効かせた蛇のような魔力がある。もう一回当りをプラスして結局は21時少し前、キリが良いかと40000発を打ち込むところまで打ってしまった。差玉で40000発をキープ出来たのは僥倖なのだろう…。

40000発の出玉による興奮と、こんな立ち回りにはなんの意味もないという焦燥感の2つを胸に帰路に着く。

まずは今回の反省点。25000発打ち込んだところで、クルーン到達までの判別をある程度付けたということにして終わりにするべきだった。もちろんこの程度の打ち込みでこの機種のムラをカバーすることは出来ない。だが、90個/1万の飛び込みではやはり太刀打ち出来るヤクモノとは思えない。

朝に釘を見た時点で打つべきではなかったのかもしれない。しかし僕の能力と自制心の無さではそれは難しかった。

だが少なくとも飛び込みチェックの終わった25000発打ち込みのところで引くべきだった。

例えばエヴァで4万発出ても、途中で15/1000円と判断したらやめるのがベター。出玉に釣られて打ち続けるなど愚の骨頂。今回もそれに類いしたものだったと思っている。

こんなヘソのエヴァ打ってられない。

ドリームクルーンは当りの速さもあって、打ち込みが速い。賞球、当り次第ではあるが、普通の期待値台であれば1時間で打ち込み4000発は超えるはず。4250前後くらいは打ち込めると思う。

そこから考えると8000発で確率を回せるくらいが、僕の欲しいこの台のラインになる。出来れば7500発で確率を回したい。

これほどに荒れる(期待値判別に時間の掛かる)台はこのくらいを基準にしておかないと、簡単に期待値のプラス領域など飛んでしまう。

もっと甘ければ言うことはない。だがあまり甘い夢を見過ぎても打つ台が無くなる。

初代天龍で今日程度のネカセで1/20と見定める感覚を僕は持てない。であるのなら、今日の稼働は差玉は付いてしまったが失敗だったのだ。

ハネモノで1時間くらいのうちに100回も鳴かせていないのに10回くらい当たってしまった…という経験は、ハネモノ好きなら誰でもあると思う。要は今日の稼働は単にそれだったというだけ。

釘の最低判別はネカセ毎ではあるが、ある程度はわかった。しかしこのスペックのヤクモノ判別は困難を極めるだろう。多分常に結論の出ないままの稼働となるだろう。

こんな稼働だったが、せっかく調査してみたので2500発毎のデータを25000発まで載せておく。今回は非常に穏やかな数値となった。

最初の3回分だけ飛び込みしかないのはぼんやりしていたから。部屋でタバコを吸うため換気扇の下まで行ったのに、換気扇を回すのを忘れてタバコを吸っていたという経験は…誰でもあるよね？要するにソレ。

最後に出玉の技術介入。大当り中の捻りは効く。先日打ったとき平打ちで9900個くらいだったが、今回捻ってみたら10100個くらいは取れた。天龍7と天は同じ形状。恐らく当り1回1450個前後(1430個〜1470個)で、ワンセットだと10150前後(10000個〜10300個)くらいだろう。これはバネ次第なんだと思われる。

10発目の弱で狙うのはこのへんね。