クリスマスも平常運転！ というか今気づいた独身男性(47)の過去記事はコチラから

列に並ぶといえば何を想像するだろう？

まともな人生を歩んでいれば「初売りや歳末セール」や「テーマパーク」「ラーメン屋」などが思い浮かぶんだろうか。

だが、この原稿を読んでいるそこのあなた、そして私は「グランドオープン」「新装開店」「特定日」などを想像するだろう。並ぶと言えば「パチンコ屋」であることは当り前すぎてその次のワードが出て来ちゃうというね。まともな人生のレールに戻りたいね！

さて夏の並びと冬の並び、どちらがキツいか、といえば私は圧倒的に冬。寒さに耐えられない。夏は夏でしんどいが冬にくらべたらマシだ。並ぶのって基本は夜遅くから朝早くにかけての1日の中で気温が低い時間帯だから、ということもあるかもしれないな。

27年パチンコをしてきて夏の並びで苦労した思い出はほぼなく「暑かったなあ」くらい。暑さに異常に強いのもあるかもしれない。

逆に冬は苦労した思い出ばかりだ。並びというか冬の朝、開店に間に合う時間に家を出てパチ屋に向かうだけでもしんどい。てか朝起きる時がもうきつい!!

そしてこの時期となると思い出すのが名古屋、ニューギン直営店での並びだ。こちらは今となっては珍しい並び順入場のお店で元々競争率が高く、開店時間は9時なのだが初代花の慶次も朝6:00すぎには並んだ記憶がある。この時は夏だったので並び時間の長さ以外は楽だった。

死ぬかと思ったのは慶次シリーズ2作目の花の慶次～斬のとき。導入が2月末なのに重装備でいかなかった自分も悪いが、まさか午前3時から並ぶことになるとは想定外。

氷点下の中、ズボンはスラックス一本、上にはトレーナーとジャンパー程度。とにかくガチガチに震えていたのを覚えてる。まさに「そんな装備で大丈夫か?」という軽装。

これで2日間耐えた。風邪こそひかなかったが、今思えば凍傷で身体の末端を持っていかれてもおかしくないレベルでやばかった。二度と味わいたくない並びの思い出がこの「花の慶次～斬」だ。

『斬」の並びが過酷になった理由はノーマークだった初代慶次の爆発的ヒットにより初代に比べてかなり注目されていたのと、直営店がとにかく回ったからである。その頃は45玉交換ではあったが、35～40くらい回ってたんじゃないかな。

斬の次回作「愛」からは前日の閉店前から並ぶようになり、花の慶次を冬に出すのはやめちくりー！と思ったものだ。

ただ、「愛」からは重装備かつ寝袋を持参するようにしたおかげでだいぶ楽になった。

ただ、こんな並びに耐えられたのも慶次の面白さと状況の良さがあったからだね。

今でこそ並び順のお店ってなかなかないけど、昔は並び順が当たり前で、開店までのワクワクと並び時間の長さはお店への期待度と比例してた。

そのため、長時間並んでゲットした台がひどい状況だと今の倍はショックをうけたなあ。

自分の働いていたマルハンだと、ワードオブライツという4号機の新台入れ替えの前々日夜から並んだ若者がいたね。

水曜日に新台入れ替えで入れ替え前日は店休日。つまり月曜日は普通に営業して火曜は店休、水曜日に新装開店というスケジュールだ。なのになんと月曜日の閉店前から並ぶ若者たち。「明日はお休みで新装は明後日ですよ？」と声をかけたところ「はい、わかってます。大丈夫です」という返答が。本当に2日間並ぶのかな？ と思ったが、翌日店の前を通った時に見たら本当に並んでいた。

直営店の慶次でも2日前から並ぶなんてしなかったから、並びで見た最長記録があのワードオブライツ導入日だわ。

複数人での並びだったからかな？ でも今みたいにスマホもなく、携帯電話も電話とメールくらいしかできない時代に2日間並んだのはすごいと思う。

なお結果的に水曜日の朝6時でも一番に入店できたようだ(笑)。

今はスマホで抽選できて開店直前に店に行くだけでいいという店すらあって、1時間並ぶこともまず無くなった。それは大変素晴らしいことだが、パチンコ屋に深夜から並んでいた、なんていうのも近い将来昔ばなしになっちゃうのかと思うと寂しくもあるし、友達と長時間並ぶ楽しさを知らない若いユーザーがちょっとかわいそうでもあるな。