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【パチンコ】春一番 攻略手順完全公開

【パチンコ】春一番 攻略手順完全公開

はじめに

虚心坦懐のGoing Underground、第77回。

 


 

今回は、1993年頃のお話。

パチスロは、今でも後継機が出続けている「ニューパルサー(山佐)」が人気低迷だった4号機の救世主となった。その他にも、コンチネンタルの遺伝子を受け継いだ「オリエンタルⅡ(ユニバーサル)」や、当時は珍しいBタイプの「トロピカーナ(メーシー)」なども登場した。さらに、前年「チェリーバー(ECJ)」をリリースしたECJに続き、海外メーカーとしてアメリカのIGTも「ベガスガール(IGT)」で参入。しかし、この機種は不人気だった上、体感器の餌食になってしまった。虚心は、対策してもまた攻略され、いたちごっこ状態だった「ジャックポットⅡ(尚球社)」の攻略(→リンク)に夢中だった。

パチンコは、確率変動機能を世に知らしめた「CR花満開(西陣)」が登場。現金機は依然、保留連チャン機が人気で、「アメリカンドリームⅡ(三洋)」「エキサイトジャック(ニューギン)」「ダービー物語(平和)」「フィーバークイーンⅡ(SANKYO)」「麻王(西陣)」「ポンポンガール(三星)」などが登場。また、権利モノも豊作の年で、「ラプソディ(西陣)」「バニーズ(SANKYO)」「ゴールデンバレリーナ(平和)」など個性豊かな機種が多く登場。攻略効果の高い「ソルジャー(マルホン)」(→リンク)、「ピンボール(京楽)」(→リンク)、「スカイキッズⅢ(SANKYO)」なども話題を集めた。

そんな中、天国モードを搭載した数珠連機として「春一番(西陣)」も颯爽と姿を現わした。

「春一番」とは!?

大当り確率1/235、大当り出玉約2300個の、液晶を搭載した現金機デジパチ。

4つのモードが存在していた。大当り確率は、3つの通常モードでは1/235、1つの天国モードでは1/8となっていた。そして、モード移行は大当り中に絶えず4つのモードを移行し続け、大当り終了時に次回のモードが決定される仕組みとなっていた。

攻略法の内容

前述した通り、こちらの機種、大当り中にモード移行が行われるのだが、これが液晶上部のランプと同調していた。点灯パターンは、ロング点滅→ショート点滅→消灯となっており、消灯の手前で大当りを終了させると次回の天国モードが確定した。

実際のところ、これを知っていたとしても、最終ラウンドでランプの同調を狙って10カウント目の玉を入賞させるのは非常に困難なため、実用的な攻略知識ではなかった。そこで、最終ラウンド10カウントさせるのではなく、アタッカーのフルオープン(※規定カウント数まで玉を入賞させず、時間制限でラウンドを終了させること)が一律で約30秒ということを利用し、フルオープンでランプと同調したところで大当りを終了させるよう、大当り中にタイミングを合わせるという攻略が出たのだった。

《手順》

① 大当りを引く

② 「消灯の手前」と「最終ラウンド時、フルオープン(9カウントまでしか入賞させない)で消化した際のアタッカーが閉まる」タイミングの同調を1ラウンド目から探す

③ 同調タイミングが分かったら、以後のすべてのラウンドをフルオープンで消化

④ 最終ラウンドで、消灯の手前で大当りが終了

⑤ 天国モード突入

…という具合に、ある程度「点滅を見慣れていること」と「同調タイミングを把握していること」が必須となる、難易度高めの攻略法であった。

攻略法の出所

「ブラボーキングダム」(→リンク)でもお世話になったおじさまから、「車の維持費、必要だろ!」と教えていただいた(笑)。

因みに、おじさまも当初から内部の仕様は判っていたが、狙えなかったそう。しかしその後、フルオープンで連チャンさせているプロをホールで見て応用手順が判ったとか…。

体感器組が最終的にほとんどに…

かなり稼ぐことができた攻略法で、換金ギャップも大きい時代と言うこともあり、目立っていたはずのフルオープンを注意されることもなかった。しかし、次第にフルオープンでラウンドを消化している人が増えてきて、多少気になっていた。のちに気づいたことだが、こちらの攻略法は、台が現役で稼働している最中、攻略誌にしっかり掲載されていたとか…。本当に、攻略誌も夢のある時代であった。

その後、アタッカーが閉じた際の液晶から天国を判断して、体感器を使用する打ち手が増えてきた。体感器を使わない虚心は、誤解されるのが嫌で、次第に触らなくなっていった。

 

…と、この原稿を書いていて思ったのだが、今の「春一番」シリーズは全く初代の面影がなくなってしまった。虚心はそれが残念でならない。


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