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第41回 かつて実在した攻略法シリーズ27 攻略法発覚後も実は喰えていた!! エラー自力解除攻略とは!? ~「ソルジャー」~

第41回 かつて実在した攻略法シリーズ27 攻略法発覚後も実は喰えていた!! エラー自力解除攻略とは!? ~「ソルジャー」~

はじめに

今回は、1993年頃のお話。

パチスロは4号機が出始めた頃で、大量リーチ目でのゲーム性を売りにした「ニューパルサー(山佐)」が大ヒット!! 4号機「北斗の拳(Sammy)」の登場まで、当時最も売れたパチスロ機として、4号機の一時代を築き上げた。

パチンコの方は、特にデジパチで個性的な機種が多く登場し、「ダービー物語(平和)」「プリンセス物語(平和)」「綱取物語(平和)」などに代表される物語シリーズや、巨大ドラムが圧巻だった「フィーバーキングⅡ(三共)」「フィーバークイーンⅡ(三共)」、また、縦のドットが目を惹く「セブンボンバー2(豊丸)」「マスタークライム2(まさむら)」、リーチがかかれば熱い「大魔神(太陽電子)」なども登場した。

爆裂タイプの人気も高かった。見た目はハネモノなのに大連チャンを生み出す「ゴリコップ(大一)」や、今回紹介する権利モノ「ソルジャー(マルホン)」も大人気となった。

「ソルジャー」とは…

初当り確率1/287の権利モノ。ドットには「0~9」の図柄、さらに左のみオールマイティー図柄の「ミサイル」図柄が存在。基本は1回権利で、獲得出玉は約2000個であったが、「3」と「7」での大当りは3回権利となり、約6000個の出玉の獲得に繋がった。

本機の魅力は、通常時の大当りの約1/8で天国モードへ移行したところ。モード中の大当り確率は約1/28.7で、「3」「7」で当たるまで天国モードは継続した。そのため、10連チャン以上の大爆発もしばしば目にすることができた。

ソルジャー(マルホン/1993年)
ソルジャー(マルホン/1993年)

攻略法の内容

こちらの攻略法は、最終ラウンドに10カウントさせずにフルオープンさせ、エラーを起こすことで簡単に天国モードに移行させることが可能であった。

 

《広まっていた手順》

こちらは店員の協力が必要なため、あまり現実的ではなかった攻略法。

①自力で大当りさせる。

②16ラウンド目をフルオープンでエラーを誘発させる。

③店員にエラー解除してもらう。

④天国モードへ移行。

 

《完全攻略手順》

虚心達が使っていたのは、実は以前使っていた「ザ・トキオ(平和)」の攻略の応用(→リンク)で、エラーを自力解除させるというもの。

①自力で大当りさせる。

②16ラウンド目アタッカーが開放する直前に打ち出し停止し、フルオープン。

③フルオープンでエラー音がなる寸前、回転体の穴が3時の時点で数発打ち出し1カウント以上させる。

④一瞬エラー音がなるが、自力解除され天国モードへ移行。

攻略法の出所は?

攻略法の内容を聞いて、エラー解除なら「ザ・トキオ」と同じようなので、やれるんじゃ!? …という発想から、実機を用意してやってみると成功。

ただ、実際に打つとなると難易度は高めで、右側の釘状況により成功率が左右した。そのため、虚心は釘状況の良い低換金率のホールで打つことが多かった。

「貼り紙」等でホールは日々、警戒態勢!!

このエラーで天国に移行するという情報は、瞬く間に世の中に広まっていった。当時、台の遊び方やスペックさえも表示していなかったホールがほとんどだったが、ことソルジャーのシマだけは、どこのホールでも「エラーをさせた場合、電源を切る」などの貼り紙が貼られるようになっていった。そして、これにより川柳の「通り抜け無用で通り抜けが知れ」が如く、さらにこの攻略を世に広める結果にもなっていった(笑)。

そんな中、ホールでは「店員が早く箱を下ろしに来ないから、エラーになった」と言ってエラー解除を要求し揉める客の姿や、店員とグルでエラー解除させている悪い人の姿などもよく見かけたものだ。

虚心はそのような警戒中、その様子を横目に自力解除で天国ループをさせていた。しかし、この攻略には一つ欠点があり、アタッカー近辺の釘状況により成功率が大きく変化した。そのため、この機種自体の人気の衰退とともに打てる釘状況のホールもなくなり、この攻略法も終わりを告げたのであった。

当時、攻略法ブームということもあり、虚心は「ジャックポットⅡ」(→リンク)などと合わせて月に数百万ペリカを稼いでいた。その上、パチンコパチスロ自体も純粋に楽しんでいて、大人の遊びも大して知らなかった攻略プロの仲間内は、皆、高級車に乗っていたものだ。そして、この攻略プロ達はその後、純粋さも失い、十数年後には高級車ではなく、風俗嬢に乗っている、、、こんな姿を、このときは誰も想像していなかったであろう(笑)。


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