はじめに
今回は1993年頃のお話。
パチンコの方は、連チャン機の「春一番(西陣)」「綱取物語(平和)」「フィーバークイーンⅡ(三共)」が人気を博し、「CR花満開(西陣)」の登場で、徐々にCR機が認知され導入が増え始めた時期。アナログ機でも「77」揃いで10回権利の「ラプソディー(西陣)」や、一見ハネモノにしか見えない爆裂機「ゴリコップ(大一)」などが登場した。
一方、パチスロの方は3号機時代が終焉を迎え、4号機時代に突入したばかりの頃。リプレイテンパイハズレがリーチ目、というのが今でも継承され続けている名機「ジャックポットⅡ(尚球社)」が登場した。
「ジャックポットⅡ」とは…
設定1~6でBIG確率1/309~1/240、REG確率1/431~1/372、機械割96%~110%の4号機Aタイプパチスロ。
攻略法の内容
こちらの機種、フルウェイトで消化することで小役周期と同調するため、第1停止を素早く押すことで、数G消化で小役、もしくはボーナスの周期を直撃できた。
《左第1停止ボタン連打タイプ》
こちらはメジャーになった攻略法で、後に「連打打法」とか「せっかちオヤジ打法」とかのネーミングで呼ばれていたもの。
① フルウェイトになるようにGを消化する。
② 素早く左リールの第1ストップボタンを停止(連打しても同等の効果)し、中右と順に止める。
③ 小役が連続で揃い始めたら、同調。
④ ①~③を続けているうちにボーナスが成立。
⑤ ボーナス消化後①に戻る。
…こういった感じでボーナスが成立しやすくなり、稼動スピードが上がる閉店間際などは、特に機械割が跳ね上がった。これにより、7枚交換のホールでも時給2万円以上の効果が得られた。
《ストップボタン攻略タイプ》
こちらは上記の攻略法の進化タイプで、当時の尚球社マシンの抽選がストップボタンを止めるタイミングで行われることを利用した攻略法。
① フルウェイトになるようにGを消化する。
② 素早く左リールの第1停止を停止し、中右と順に止める。
③ 小役が成立したところを起点に乱数を把握。
④ ストップボタンを止めるタイミングで15枚役の乱数を直撃させる(難易度は高めだが、体感器などを使わなくても慣れれば簡単に狙える)。
⑤ ④を繰り返す。
虚心達は、ビッグボーナス狙いだと目立つうえに時間効率が落ちるため、基本15枚役メインの狙いをし、たまにボーナスを成立させ、数店舗はしごして1日7、8千枚のコインを獲得していた。こちらの攻略法だと、7枚交換で時給3万円以上の効果があった。
因みにどちらの攻略法も、左ボタンを連打すれば極めて高い攻略効果が得られたのだが、攻略の中身さえわかっていれば、指先ダイエットのためのカロリーの消費目的でも無い限り、連打の必要はなかったのである(笑)。
攻略法の出所は?
同メーカーの「チャレンジマン」も似たような抽選が行われていたため、それがヒントになった。さらに前身機「チャレンジマン」は、体感器ゴトが多発していたため、本機も目立つことを避ける意味でも、あまりビッグ狙いをしないのが仲間内でのルールであった。
因みにこれは、のちの4号機の某機種での攻略ネタのヒントにもなった。
ライバル、続々参入!? トドメは攻略情報誌!!
2ヶ月程度は順調に稼いでいたが、関西からこのネタでボーナスを当てまくる連中が入ってきて、目立ち始めたこと。そして、「チャレンジマン」でやりたい放題だったゴト師も体感器を利用して参入してきたため、ホール関係者も次第に台に不信感を抱き始めたこと。こういったことが続いた上、遂には攻略誌でもすっぱ抜かれ、この攻略法は幕を下ろすことになった。
のちに対策版の「ジャックポットⅡA」が登場するが、またまたここでも攻略誌に載った攻略法を使い、恵まれないホールに愛の手を差し伸べる心優しいユーザーの方々をよく目にした(笑)。
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