前回は等価ボーダー＋2回転の台で逆転確率をシミュレートしてみたが、今回は等価ボーダーマイナス1回転の台で試してみよう。他の条件は前回と同じだ。

等価交換のエヴァTypeレイで、午後6時時点で5万円負けている。午後10時のヤメ時間までに逆転勝ちできる確率をシミュレートしたもの。

で、さっそく結論だが、逆転確率は12％（約8回に1度）となった。これをどう評価するか。

前回のボーダー＋2回転では逆転確率が15％だったので、2割ほど低くなっている。

しかしながら、千円あたり3回転差でこの差ならばむしろ健闘していると見ることもできる。ボーダー以下の台でも逆転確率が激減するわけではなく2割ほどの減衰で済んでいるのだ。

したがって、あくまでも博打的なノリでいうならば、一か八か勝負に出るという手もある。

…と言っておきながらちゃぶ台を返すようだが、上記はあくまでも逆転の希望のみに着目したものであり、リスクは全く考慮していなかった。

ボーダー以下の台だと判っていながら打つなんて理論上完全NGだし、そもそも、そんな台で5万円も負けるまで打ち続けること自体が勝ち組の発想ではない。

第133回でも言及したが、ヤメ時とは究極的に２つしかない。すなわち①永遠に打ち続ける②最初から手を出さない、の２通りである。今回の例は明らかに②。すなわち、最初から手を出すべきではなかったパターンだ。

ちなみに午後6時から22時まで実戦した場合、勝率は41％、平均投資額は30600円もかかる。平均収支はマイナス3500円となる。

5万円負けている所に投資額がさらに3万円以上かかり、逆転確率はたった12％。さらに5万円（計10万円以上）負けてしまう確率も16％ある。

やはり数字的にオススメできる要素は一切ない。「一か八か」以外にあり得ない選択だ。