はじめに
虚心坦懐のGoing Underground、第63回。
今回は、1999年頃のお話。
パチンコはようやく5回リミッターの規制が撤廃され、CR機は初当り確率約1/315、1/2ループタイプが主流。「CRフィーバーゼウス(SANKYO)」を皮切りに、シリーズ初のリミッター解除となる「CR海物語3(三洋)」、演出にカットインを初めて搭載した「CRドルフィンリング(平和)」、チャンス目機能が斬新だった「CRフィーバーゴースト(SANKYO)」などが人気となった。また現金機でも、ヘソ入賞で2変動する(※1変動目はダミー)一風変わったスペックの「パープルアイス5(銀座)」や、全大当り後に150回転時短が必ず付く「ふぃーばーちゃん松(ダイドー)」、電チュー狙いの攻略法が存在した「サンダースケルトン(マルホン)」(→リンク)なども登場した。
パチスロは4号機時代で、ブラックリールとリールフラッシュ演出が印象的な「アレックス(アルゼ)」や、4thリールで新たなゲーム性を生み出した「シーマスターX(山佐)」、「アステカ(ECJ)」の正統後継機にあたるCT機「ワードオブライツ(ミズホ)」などが人気を集めた。一方、「ダブルオーセブン(高砂電器)」「リズムボーイズマスター(大東音響)」「ユニコーンS(マツヤ商会)」「キンバリー30(パイオニア)」など、パチスロの闇医者に元気にされた機種達は、一部の熱狂的ファンに推され、かなり香ばしい薫りを放っていた(笑)。
そんな中、技術介入がバリバリ効く「マグニチュード(テクノコーシン)」「温泉天国(テクノコーシン)」も、姿を現わした。
「マグニチュード」「温泉天国」とは!?
「マグニチュード」とは、設定1~6で、BIG確率1/298~1/241、REG確率1/655~1/364、完全技術介入時の機械割106.0%~112.7%のAタイプ機。
「温泉天国」とは、設定1~6で、BIG確率1/309~1/241、REG確率1/655~1/264、機械割94.4%~112.9%の「マグニチュード」とリールは同配列のAタイプで兄弟機。
攻略法の内容
《手順》
① 清算ボタンをOFFにする。
② 手入れでコインを投入し、Gを消化。
③ 小役が成立したら素早く清算ボタンを押す。
④ 小役払い出しが2倍で獲れる。
…という内容。通常時にはコイン持ちが大幅に上がるうえ、BIG中は小役ゲームでこの手順を使うことにより、250枚以上上乗せが可能だった(※JACゲーム中は使えない)。
攻略の出所
「風神雷神」(→リンク)と同じ方からの情報。
清算ボタンは、パチスロのやる気スイッチ!?
そもそも、攻略プロにとって清算ボタンは神ボタン!!(→リンクA:世界全滅打法 / リンクB:サファリラリー)。攻略の歴史を振り返っても、とりあえず色々な時に押してみる価値のあったのが清算ボタンなのだ(笑)。とは言っても、4号機時代になった今回も、それが通用したのには驚きを隠せなかった。今回の攻略は、例えば3枚掛けで15枚役を引いた際15枚を2回獲得できるため、1Gあたりの純増は普通に打った場合+12枚だが、この攻略法を使用すると+27枚となってしまうものだった。
そんな夢のような攻略法なので、スペックの甘い「マグニチュード」を優先的に探すわけだが、設置が恐ろしく少なく、虚心も7枚交換で1回触れたくらいだった。当然、換金ギャップがあると美味しさ半減なので、こちらも設置は然程多くなかった兄弟機「温泉天国」も狙い続けた。そうこうしていると何人かの知り合いのプロが出禁を喰らい、打てるホール自体がなくなってしまった。
そうしてしばらくした頃、新台で「温泉天国」が設置されたホールを見つけ駆け付けたのだが、設置されていたのは対策済みの「温泉天国X」であった。当時のプロ連中からは、この「X」を「エックス」とは読まず、攻略できない意味で「バツ」と読まれていたのは懐かしい(笑)。
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