はじめに
虚心坦懐のGoing Underground、第55回。
今回は「エキサイトレディー2」を紹介した前々回(→リンク)と同様の1995年のお話。
パチンコは、デジパチ以外も非常に豊作の年。権利モノでは海物語の原型となる「ギンギラパラダイス(三洋)」シリーズが登場。他にもCR権利モノ「CRメルヘン(三洋)」「CRサーカス(奥村)」、3回権利モノ「ミルキーバー(ニューギン)」「スーパーコンビSP(SANKYO)」、2回権利モノ「兄貴(SANKYO)」「カジノ伝説(豊丸)」、ラウンドが変化する「スイスイマリン(マルホン)」「ドンキホーテ2(豊丸)」なども人気となった。また、ハネモノはこの頃からデジタルでラウンドが変化するタイプが主流となり、「影丸Ⅰ(SANKYO)」「お竜さん(京楽)」「百姓一揆(マルホン)」など、長く愛され続けた機種も多数登場した。
そして、そんな中でも特に人気だった機種、それが「ヘブンブリッジ(西陣)」であった。
「ヘブンブリッジ」とは!?
賞球5&10で、大当りラウンド振り分けは3Ror8Ror15R(順に2:3:5)となるハネモノ。大当り出玉は3R=約250個、8R=約700個、15R=約1200個といった感じであった。
役モノには一定に絶えず動いているシーソー役モノが搭載されており、拾われた玉をVゾーンのある天国ゾーンとハズレ穴のある地獄ゾーンに振り分けていた。そして、天国ゾーンで回転している天使に玉がキャッチされればV入賞、といった仕様であった。
攻略法の内容
中央で動いているシーソー(ブリッジ)の動きを元にタイミングを計って打ち出すことによって、拾わせた玉を必ず天国側に向かわせることが可能であった。結果、シーソー役モノではハズレ穴に全く行かなくなるため、V入賞率が大幅に上がった。
さらに、上手くなると天使との同調まで狙うことができ、Vを直撃させることも可能だった。
《手順》
~(簡易版)ブリッジ狙い~
① シーソー役モノの天国側(右側)が上がりきったところで2~3発打ち出す。
② 当たるまで①を繰り返す。
~(上級者版)V直撃打法~
① シーソー役モノの天国側(右側)が上がりきったところ、且つ、天使の手or足がV穴手前通過時に同調した瞬間のみ2~3発打ち出す。
② 役モノに玉が拾われればほぼ大当り。
…と、まあ、こんな感じで毎日数軒ホール廻り、数台打ち止めにする立ち回り。
攻略法の出所は?
ハネモノマスターでもあった兼業パチプロの叔父さまからいただいた情報。
長い年月、かなりお世話になった攻略法!!
前々回紹介した「エキサイトレディー2」より目立たない上、攻略効果も大きく、定量制のホールなどでは全く怪しまれることなく打ち止めでき、稼ぐことができた。さらに、台の人気も高く、設置店も多かったため、非常に長くお世話になった。V直撃も可能であったが、目立たないようにする上で、虚心は地元で打つ際は初当り後はシーソー狙いだけ行い、遠征の際にはV直撃狙いを中心にしたものだ。
だが、みなし機になったあたりからあちこち故障している台が増えてしまい、どんどん打てる機会は減っていった。打っている途中で釘折れしたこともしばしば…。虚心の経験した中でも最も驚いたのは、大当り中にハネが折れて、そのハネがハズレ穴に吸い込まれていったことだ(笑)。一瞬、「これで通常時でも玉が拾われて玉が増えるのでは!?」と期待したが、すっぽり役モノまでの通り道ができたものの、ハネがないと全く役モノ内に玉が入ることはなかった。そんな知識を得た瞬間でもあった(笑)。
そんなこんなで、みなし機としても遂には無くなってしまった。
そして20年の月日が流れ、遂に待望の続編(CRAヘブンブリッジDX2)が登場した。しかし、ハネ開放がランダムな上、役モノ構造も前作とは大きく変わったため、当然攻略などできるわけもなかった。
とはいえ、令和の時代になっても役モノ攻略が可能な機種(→リンク)は存在している。その影響もあって、虚心は未だに役モノ搭載機の新台と新入店のキャバ嬢には期待しかしていない(笑)。
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