はじめに
虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第33回。
今回は、先日当コラム(→リンク)でご紹介した「GAIA」の倒産の件について、「お店は全部すぐ閉店してしまうの?」とか「GAIAはこの世からもう無くなるの?」、「景品交換はできなくなるの?」と言った質問をDM等で非常に多くいただきましたので、こと会社の倒産の話とキャバ嬢の音信不通の話には経験者として詳しい虚心が、この場を借りてご説明していきたいと思います。
まず、「GAIA倒産」(→リンク)にて、
金融事業を行うJトラスト株式会社が、ホームページ上で「株式会社ガイア及びそのグループ会社の事業の再建支援に係る基本合意書」を締結したことを発表した
とあったように、「GAIA」自体は、今後、店舗数の変動はあっても、すぐに無くなったりはしません。この流れで行くと、貯玉等に関しても、適切な対応をしてくれると考えられます。そして、今後パチンコチェーン店運営の企業として再生の道を辿ることとなります。
民事再生法とは
「民事再生法」とは、経済的に苦しい企業が、裁判所の監督のもと当該企業とその債権者の間を適切に調整し、当該企業の事業や経済生活の再生を図ることを目的とする法律です。
再建を図るという点では「会社更生法」と同じですが、「会社更生法」は経営陣が全退陣し、株主の権利も消滅してしまいますが、「民事再生法」の場合はこれらを存続させることが可能となります。
民事再生の流れ
超絶簡略化して紹介すると、以下のような流れで企業は再生へと動き出します。
①裁判所へ民事再生法申立て(前回のコラムはこの時点)
②監督委員の選任
③再生手続開始決定
~申立てから開始決定まで通常は2週間程度~
その後、いろいろ法で定められていることを行い…
④再生計画を遂行
…と、このように段階を踏んで、会社は、再生計画が実行されていくという流れになります。
民事再生で復活したパチ屋ってあるの?
当時業界第6位だった(株)ダイエーが2007年に、そして山形県を中心に展開する(株)アイランドが2008年に、それぞれ民事再生を申請し、どちらも現在は復活を果たしています。特に、後者の秋葉原店などは、現在では大人気店となっているのです。
ただし今回のGAIAの場合、負債総額が過去最大ということもあり、前途多難な再生状況になることは否めませんが…。
まとめ
今回の「GAIA」の民事再生により、客付を良くするための経営方針に変わる可能性が考えられるため、ユーザー目線で言うと、今後、非常に狙い目のホールになる可能性が高まってきた訳です。倒産したから「もうダメ」と思いがちですが、倒産したからこそ美味しくなる場合も実はあるのです!
そう、一度退店して音信不通になったキャバ嬢から、突然、復帰の連絡が来て、店に行くと以前より、サービスが数倍良くなるのと一緒なのですね(笑)。
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