はじめに
虚心坦懐のGoing Underground、第81回。
今回は、1993年頃のお話。
パチスロは4号機初頭の時代。リーチ目が主体のゲーム性であったパチスロに、初めて音と光で完全告知する「ザンガスⅠ(大東音響)」「ロイヤルタカシー(高砂電器)」が登場した。また、この年の「ニューパルサー(山佐)」の大ヒットを機に、豊富なリーチ目を搭載した機種が後の主流となっていった。虚心は、「ジャックポットⅡ(尚球社)」(→リンク)の第1停止に夢中であった(笑)。
パチンコは、保留連タイプでは「ダービー物語(平和)」「フィーバークイーンⅡ(SANKYO)」「マスタークライム2(まさむら)」、モード移行タイプでは「綱取物語(平和)」「フィーバーフェスティバルⅠ(SANKYO)」、攻略法も存在した「春一番(西陣)」(→リンク)などがヒットした。また、爆裂ハネモノ「ゴリコップ(大一)」なども話題となった。
そんな中、リーチ時、大当り図柄の数コマ手前からスローな変動になる、いわゆる「アメドリリーチ」をひっさげて「アメリカンドリームⅡ(三洋)」も保留連タイプの液晶デジパチとして登場した。
「アメリカンドリーム」とは!?
前年に登場した、当時としてはかなりの美麗液晶を搭載した「ブルーハワイ」の後継機であり、大当り確率は1/229、大当り出玉は約2300個の液晶を搭載した現金機デジパチ。
保留連チャンは、大当り中に書き換えが行われ、保留玉4個目でのみ発生する可能性があった。
攻略法の内容
こちらの機種、保留4個目が書き換えられるタイミングは「大当りラウンド中」。玉がVゾーンに入賞してから、カウントセンサーに到達するまでの約2秒間であった。つまり、保留玉4個目をこの2秒間で点灯させれば、高確率で連チャンさせることができたのだ。
《手順》
① 保3止め(4個目の保留を点けない)で遊技。
② 大当り開始後に保4を点灯させる。
③ 連チャン率UP。
…というもので、2秒間狙い撃ちという訳にはいかなかったが、このことを知らずに普通に打つより保留連チャンの可能性を大きく上げることができた。
攻略法の出所
前身機「ブルーハワイ」で同様の攻略で連チャン率が20%から40%まで跳ね上げられたため、後継機にも通用するのでは!?…という考察から検証。結果、こちらの機種でも40%近い連チャンが見込めた。
時代は低換金率で1回交換が主流!
虚心のテリトリーで当時主流の営業形態は2.5円で1回交換。非常に換金ギャップが大きかった。ホールによっては連続遊技が可能な「ラッキーナンバー」や、終日遊技可能な「無制限」などを採用しているところもあり、そのサービスを獲得できた際は終日稼働した。
しかし、当時攻略していた「ソルジャー」(→リンク)や「春一番」に比べ、連チャン率も40%と利益も小さかったため、軸として稼働することは少なかった。ただ、店員に注意されるようなことも無かったため、長期間お世話になった攻略法でもあった。
また、書き換えのタイミングや仕組みを知ることの重要さが理解でき、後に「黄門ちゃま」など(→リンク)の攻略法にも繋がる意味で、非常に勉強になった1台であった。
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