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パチンコ・パチスロ人気はなぜ衰退したのか

パチンコ・パチスロ人気はなぜ衰退したのか

チワッスあしのです。

パチンコやパチスロにまつわるいろんな疑問にパッと思い浮かんだゆるふわ回答をブチかましていくこちらの企画、今回のネタは「もしもスマホやソシャゲがなかったら…パチンコパチスロはまだまだ人気だったかな?」というもの。

はいはいはい、よく言われるヤツですね。

これ常識的かつ一般的には「産業規模が違うからあんま影響ないんじゃない?」というののが模範解答になると思います。

「ソシャゲに喰われた」というスタンスでパチンコ衰退論を語る人も確かにいるんですが、じゃあそれぞれの売上額がいくらなのと聞くと意外と知らないんですね。

パチンコと同じでソシャゲの業界にもいろんなシンクタンクがあってそれぞれ概ね近い数字を発表してるんですけども、それでいうと日本国内でのモバイルゲーム全体の売上がだいたい1兆円前後くらい。

成長率だけみると5年くらいで倍増してるのでとんでもねぇ勢いぜよってなるのですが、産業規模でいうとパチンコを食うほどデカくはない。

そしてさらに、モバイルゲーム市場はずっとバブル状態にあるっちゃあるんですが2022年に前年度比で初のマイナス成長を叩いたかと思いきや翌23年はズドンと11%減。

いっても1兆円オーバーの産業で11%減ってド偉いことですし、パチンコなんか比じゃない勢いでシュリンク(縮小)しつつあるんですね。

専門家じゃないのでなぜそうなってるかは分からんのですが、おそらくはコロナ禍のステイホーム時期に上がりすぎた売上が落ち着いたのと、あとはその期間に大量リリースされた有象無象の粗製乱造エロガチャゲーがものすごい勢いで飽きられ「ガチャ課金」自体に拒絶反応を示す人が増えたからなんじゃないかと思います。

現代版のアタリショックみたいなもんですな。

なんにせよ現時点ではソシャゲはパチンコにはそこまで競合してない気がしますし、今後もそうなるとはあんまり思えないッス(俺はね)。

ただし! ソシャゲというよりも「スマホ」そのものはパチンコの衰退に大きく影響してると俺は考えています。

ブログやニュースサイトの閲覧もそうですし、XなどのSNSもそう。

動画やら漫画を含むメディアチェックや、LINEなどでのコミュニケーションなんかも含め、スマホそのものをいじる時間のことですね。

経済産業省発表の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」なるレポートによると、令和3年時点での1日のネット閲覧時間は全年代平均で休日・平日変わらず約175分程度とのこと。約3時間ですね。これは調査が開始された平成24年から右肩上がりで伸びてます。

一方で家庭内での娯楽の王様であった「テレビの時間」は平日で平均148分、休日で平均193分と大きな開きあり。そして「テレビのオワコン」が叫ばれる中でも、実は調査以来そこまで大きく落ちてるわけでないとのこと。

まぁ年代にもよるとは思うのですが、つまりこれ「日常の時間の過ごし方」で「インターネット閲覧」というのがテレビの時間を奪うことなくアドオンされてるということであり、これが端的に「余暇の過ごし方」になってるということなんですね。

テレビが休日・平日で利用時間の開きがあるのに対し、ネットにはそれが見られないというのが大事なポイントで、要は「移動中」「休憩時間」「寝る前」などの隙間にあまねくネットが侵入してるということであり、日常との不可分具合でいうとこっちのが進んでるってことなんですね。

またテレビ時間に大きな変化が見られないのに対しネット時間が右肩上がりなのは、「スマホの普及」あるいは「ネット接続機器の増加」を表しておるのは説明するまでもなく、このあたりに我々の生活の変容、という自分では良くわからないものが、如実にでてしまってるわけですね。

これは「ガチャ」とかそういう狭い範囲の話じゃなくて「スマホ」という道具そのものが我々からかなり長い時間を奪ってるということに相違なく、一方でスマホを用いてネットを利用することそのものが「とても楽しい」ということも表しています。

そう、我々はもうネットがなかった時代にどうやって時間を潰していたかを思い出せないくらい、全員がネット依存症であり中毒患者なんですよ。

そしてそのネットへの依存は、「暇だからパチンコ行こうかな」というムラムラを、少なからずイレースしています。

当然この依存には「ガチャ」も含まれてはいるんですが、大枠ではもっと大きな「大量の情報に身を任せる」ということそのものへの本質的快感があるわけで、パチンコが戦ってるのはそういう巨大な相手なんですね。

これは技術革新による生活の変容そのものが相手だといっても過言ではないですし、勝てるかどうかでいうと、もう勝てるわけないんですよ。断言するけど無理。

だからこそメーカーもホールも「ながらプレイ」を許容しスマホと共存する道を模索してるわけですね。

そしてそれは他の余暇産業も一緒。オンラインゲームとかソシャゲとか、ネットを使ったものは多少は恩恵にあずかれるんですけどそうじゃないレガシーなジャンルはあまねく全てマイナス方向の影響を受けてると思います。

はい、では今回のネタである「もしもスマホやソシャゲがなかったら…パチンコパチスロはまだまだ人気だったかな?」に対する答え。

ちょっと残酷ですけどこうなります。ハイドン!

「ソシャゲがなくてもスマホが強すぎて無理」

以上! それでも戦わなきゃいかんのだから、ホールもメーカーも頑張れ!

 

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