昔のパチンコ雑誌の広告の定番 金も女も手に入る…らしい…パワーストーン！

虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第60回。

今から25年、四半世紀程前のパチンコ・パチスロ雑誌の裏表紙の定番と言えば、札束風呂に女を侍らせた、「これさえあれば、金も女も手に入る！」的なパワーストーンの広告。よく目にしましたよね。

このパワーストーンを身につけていれば、連日パチンコ・パチスロは大連チャン！　事業は大成功！　さらに、童貞クンはヤリ○ンクンに大変身！…というように、様々な成功（性交？）体験談が挙げられていました。

かつて、その販売に関わっていたという方からお話を聞けたことがあるので、ちょいとご紹介！

パワーストーンとは、一般的に持つ人に特別なエネルギーや効果をもたらすと信じられている天然石や鉱物を指します。

しかし！　科学的見地からはそのような力が存在することは証明されていないため、虚心的にはオカルトのようなものだと考えています。

「タイガーアイ」のブレスレットを例に挙げると、当時、素材自体は現地で一つ100～150円程度で、１個あたりの加工費や人件費が400～1200円程度。

で、他のパワーストーンと組み合わせたりすることで、20000～60000円で販売されていました。

これだけでも業者ボロ儲け感ありますが、そんな中、タイガーアイを謳っておきながらプラスチックなどの粗悪なイミテーションを販売する人もいて、そういう連中はさらに儲かっていたそう。

実際に、一歩が踏み出せないような内向的な方に自信や勇気を与えて、普段はできないような一歩が踏み出せた人や、恋愛や事業、ギャンブルで大勝負できました、などという声も多いんだとか。「成功した！」かどうかは別の話なところがミソですね。

そして、確実に一番効果があったのは「これを販売した自分たち」だったそう。……だろうね（笑）！

虚心は神様、宗教、オカルト、そしてキャバ嬢の約束は全く信じないので、この手のパワーストーンを信じることで勇気をもらった方々が結構いたんだってことに正直驚きました。

ただ一方で、それが石のパワーなのかはさておき、自分で自分の背中を押すスイッチにしてるのは、少しだけ納得できた部分でもあり、面白いなと感じました。