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【パチスロ】ハズレ基板は存在するのか?開発者が語る『神話』と『確率』の間にあるリアル

【パチスロ】ハズレ基板は存在するのか?開発者が語る『神話』と『確率』の間にあるリアル

過去の「ジェイさんコラム」はコチラ

皆さん、こんにちは。ジェイさん@発信する遊技機クリエーターです。

ホールで、あるいはSNSで、こんなセリフを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

「この台、絶対ハズレ基板やろ!」

今回は、この「ハズレ基板神話」について、開発目線で考えてみようと思います。

スマホにも個体差はある!

スマホ

精密機器である「スマホ」にも個体差がある── こんな話はネットの口コミなどでもゴロゴロしています。しかし、一つ一つ見ていくと、それら個体差はアナログ部品によるもので、ハード的な個体差です。

パチンコ・パチスロでも似たような話があります。

たとえば、リールや液晶、役モノといったアナログ部品には、確かに個体差が生まれる可能性はあります。ですが、内部抽せんを担う「デジタル演算(乱数生成など)」は、すべて同一設計・同一プログラム。「この基板だけ当たりづらい」といったことは、設計上ありえません

もし本当に挙動が違うことがあれば、それは「個体差」ではなく故障。もし「1+1=3と表示する電卓」があったら……それ、壊れていますよね。

それでも人は“違い”を感じてしまう

とはいえ、「そうは言っても出ない台ってあるよね」という声もわかります。

実際、完全確率で抽せんされていても、短期的には確率のブレが起こります。全国で毎日何万台と動いていれば、たまたま異様に出ない1日、1週間、1ヵ月に遭遇することも当然あります。

そんなとき、人はつい「この台、ハズレ基板なんじゃないか?」と理由づけしたくなるものです。

島娘 ゴジラ

特に昨今のパチスロは出玉率こそ6号機前半の機種と同じでも、荒さの指標であるコイン単価は4.0円を超える機械も多く、今年は5.0円台の機種も登場しています。

それらが個体差神話の正体のひとつかもしれません。

実話:営業マンが今日も交換に行った理由

メーカー時代の同期で、今でも連絡を取り合っている営業マンがいるのですが、ある日こんなLINEが来ました。

「今日もまた基板交換に行ってきたわ。あの店、うちの機種1台しか入れてくれてないのに(笑)」

聞けば、そのホールの店長はことあるごとに「この台、挙動おかしいから基板交換して」と依頼してくるのだそう。もちろん、中身は全部同じです。でも営業としては「ちゃんと対応してくれるメーカー」と思ってもらえるなら……と、あえて交換してあげることもあるのだとか。

ある意味「ハズレ基板」という言葉が、感情の落とし所としてうまく機能している例ですね。

神話がもたらすメリットとリスク

確かに「ハズレ基板」という存在を認めたようなフリをすることで、こういったメリットはあります。一方で開発目線では、こういった言い方を続けることで、長期的にリスクが生まれることもあります。

かつては感覚で済んでいたものも、今はデータで丸見えになる時代です。

●台ごとの機械割はホールコンピュータやデータサイトで確認できる

●SNSの拡散スピードは、店舗対応の何倍も速い

●「○○店、ハズレ基板放置してるらしいよ」と広まると、次の日の稼働に直結する

そして何より、規制当局の目があります。もし「基板に当たりハズレがある」と業界が黙認しているように見られれば、試験が厳格化されたり、追加検査が必要になったり……なんて話にもなりかねません。

最後に:あなたはどう思いますか?

私自身、開発者の立場として「基板の中身はすべて同じ」と胸を張って言えます。

でも、たまたま出ない台に心が折れたとき、「この台、ハズレ基板やな!」と感じる気持ち── 分かるんですよね。

皆さんは、ハズレ基板は存在すると思いますか? それとも、ただ「そう信じたい日があるだけ」でしょうか?


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