はじめに
虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第51回。
普段なら還元時期であるはずのお盆前。今年のパチンコの釘状況は、数年前に比べて全国的に厳しくなりました。また、ジャグラーシリーズはもちろん、人気のスマスロ「北斗の拳」などの設定投入率も全国的に下がっています。
今回は、なぜこんなにパチ屋が出せなくなったのかについて、知人ホール関係者とお話してきたのでご紹介していこうと思います。
還元できなくなった理由
①営業利益が10年前の1/2~1/10にまで減った!
一番の理由は、大半のホールで営業利益が激減してしまっているから。業界最大手の法人でも、10年前に比べ営業利益は1/2以下になっているとか。それ以外の法人ではさらに厳しいところばかりで、1/10以下まで営業利益が減少している法人も少なくない……というのが現状だそうです。
②新紙幣対応等で設備投資額の増大!
新紙幣対応の設備投資ですね。他業種では「中小企業省力化投資補助金」「小規模事業者持続化補助金」「IT導入補助金補助金」等のように補助金や助成金が出ているところも少なくないですが、パチ屋には出ません。同じ税金を払っているのに非常に不公平ですよね(怒)。
しかも、過去を遡ってみれば、2020年4月の健康増進法の施行により、喫煙ブースの設置等で大がかりな設備投資があったばかりです。
ここに、パチンコ・パチスロの機械代の高騰や機歴販売が重なったりすることで、ホールには大きな負担となっています。
③高射倖機の登場で客離れ!
パチンコでは、ヘソ1個戻しやラッキートリガー機、パチスロでは、高単価のスマスロの登場で、一部、賑わっています。しかしながら一方で、激荒スペックの投資スピードについて行けないユーザーの客離れに繋がってしまっている……という現実もあります。
特に、ホールが甘く扱う機種は、こういったギャンブル性が高く粗利の取りやすい機種になってきていることもあり、高額投資できないユーザーは他の娯楽へ流れる傾向にあります。
まとめ
以上の理由で、パチ屋の利益は減り、支出は増え、客足は遠退くという事態になっているそうです。
当然、資金力の無いホールなどは還元できるわけがありません。虚心の地域でも常連のおじいちゃんやおばあちゃんが、海やジャグラーで負けすぎて、引退された方々、非常に増えてきています。
やっぱり、ギャンブル性高い機種もあって良いと思いますが、低投資で遊べる機種で、大事な常連さんを守ることも大切かと思いますね。
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