はじめに
虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第27回。
昔は攻略誌で良く目にしたパチンコやパチスロの解析数値。最近では「メーカー発表の数値ばかりで目にしなくなったなぁ~」などと思っていた読者の方も多いのでは!?
今回は、そうなった経緯のお話をしていこうと思います。
パチンコ・パチスロの心臓部「ROM」とは!?
ROMとは、Read Only Memoryの略です。名前の通り、読み出しのみ可能なメモリであり、パチンコ・パチスロを動かすメインのプログラムが収納されています。
因みに、解析した上でここを「書き換える」「書き加える」ことで、以前、紹介したような「裏モノ」や「遠隔操作」(→リンク)が可能になったのです。
簡単に説明すると、メーカーは、このメインROMやサブメインROM等にパチンコ・パチスロのプログラムを書き込んで、機種を完成させています。しかし、このROMの中身はセキュリティーが厳重で、簡単に見ることできない仕組みとなっております。
解析値が出なくなった訳
①知的財産権(著作権等)の侵害
まずは、法律的な問題があります。それが知的財産権の侵害に関連することです。知的財産権には、特許権、商標権、著作権等がありますが、ROM解析は著作権侵害にあたる可能性があります。仮に個人で実機を解析する分には問題はないのですが、これを雑誌やネット上で公開を行った場合、知的財産権の侵害となり、訴えられる可能性があります。
②ROMのセキュリティーの進化
現在の最新のパチンコ・パチスロで使われているROMは、パチンコ・パチスロメーカーを問わず2種類しかありません。それが、2002年頃に登場したジャパン・アイディー社の「IDNAC」と2013年頃に登場したエルイーテック社の「V5」です。これら以前のROMは解析師(解析屋)に解析され、裏モノ化や遠隔操作化することも可能でした。しかし、現在の前述した2種のROMは、セキュリティーが非常に強く、プロの解析師でも解析することは困難だそう。お金と時間とヤル気が無尽蔵にあるならやれるそうですが…(笑)。
まとめ
昔は各雑誌に解析情報が載っていました。また、ネタ系のプロは、解析師に依頼して解析情報を入手し、それを元に攻略ネタとして活かしたりもしていました。しかし新しいROMの登場で、現在では解析はもちろん、ほとんどそういったことも行われなくなりました。
そのため、現在ではメーカー発表値が主流となり、ホールデビュー後、実働値と乖離することもしばしば。パチンコだと「赤牙狼」等(→リンク)、パチスロだと「キャッツアイ」等が記憶に新しいですね。そういう観点から、プロ目線から言うとあまりメーカー発表値を鵜呑みにすることはできませんね(汗)。
虚心的には、パチンコ・パチスロの解析値より、指名嬢がアフターをOKしてくれるための解析値が切実に欲しいところですが…(笑)。
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